見出し画像

他者理解について学ぶ!

湘南白百合学園中学高等学校、3学期の高2の宗教の授業では他者理解について学びます。

最初のテーマは「普通ってなんだろう?」。初回の授業では「普通」の定義を考えたり、複数のトリックアート作品を見ながら、作品がどのように見えるか話し合ったりしました。

生徒たちは電子黒板に映されたイラストから、様々な作品の「見え方」について意見交換をしました。その後、先生が「『普通』の意味が『広く一般的であり、多くに当てはまること』であるならば、少数派の人たちは『普通ではない』と言えるのか」と投げかけます。すると生徒たちは、先ほどのトリックアートの経験をもとに、「『普通でない』はちょっと違うのではないか。みんなが見えないものをわたしだけが見えているのは、おもしろい」、「自分には見えなかったものが、教えてもらって見えるようになるのは嬉しい」「『普通』の反対はネガティブな意味ではなく、『特別』なのかもしれない」など自然と意見が交わされていきます。

「少数派からしか見えない世界」があると気づいたところで、「障がい」やそこから派生する「差別」、「いのち」をテーマにさらに理解を深めていきます。私たちの日常にある「何気ないこと」を発端に、これから羽ばたいていく社会の中で多様な他者と関わるために大切なことを丁寧に学んでいきます。

自分の価値観と違う他者と向き合うことは勇気のいること。宗教の授業はその勇気を出すお手伝いをしながら、生徒たちが自分たちで気づき、考え、行動することを応援しています。

いいなと思ったら応援しよう!