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アメリカのEV買おうとして断念した話 その2

電気自動車、2022年のシボレー・ボルトに試乗して気に入り

よっしゃ買うぜ!とディーラーに聞くと、

バッテリー待ちなんですぐには売れないんです。

と言われました。

どういう事かと言うと、バッテリーの発火問題があって、リコールされてたんですよね。

LGのバッテリー。

これはもちろん知っていたのですが、最近のニュースで、新しくバッテリーを入れ替えた2022年モデルは、GMが6000ドル値下げ、しかも家庭用高速充電のインストールも格安(200ドルって言われた)で専門業者が取り付けるサービスまでつけるってのを見たから来たんです。

発火はちょっと嫌だけどさ。大問題になってかなり手が入った物だから、逆に安全なんじゃないかって。

それにかなりの車が、バイデン政権のEV補助金の対象外になっちゃいましたからね。もう訳が分からないんですよ。このご時世にメーカーの方から値下げしてくるなんて、もうこれはまたと無いチャンスでは?と。

ところがディーラーさんによると、バッテリーがいつ手に入るかさっぱりわからないそう。もう諦めて最初から2023年モデルの予約をした方がいいって。

じゃあ予約をして待っている間に家庭用充電インストールとかできるんですか?って聞いたら、ダメって。金払って車を手に入ってからだそう。

って、ちょっと待って欲しい。

それまでは普通のコンセントにさすって事でしょ?充電にどんくらいかかるの?

1時間のチャージで4マイル(6.4キロ)いける。

え?ふざけてんの?

電気乾燥機とかのコンセントにアップグレードしたらどうなるの?

1時間で25マイル(40キロ)いける。

専用のチャージャーつけたらどうなるの?

1時間で37マイル(60キロ)いける。

で、この辺の家は基本的に築50~120年級の古家で、昔の小さいガレージは大抵物置きになっていて、基本は外に駐車して、雪に埋もれるじゃないですか?

そんなのインストールできるんですか?

吹雪の中、夜に繋いどいて大丈夫なんですか?電気自動車のために、夜も氷点下の中、雪かきする生活になるんですか?コードにダメージ与えないようヒヤヒヤしながら…。

それは私にはわかりません。業者が判断します。適切でない場合は、専用チャージャーを取り付ける代わりに、1000ドルのチャージングステーションクレジットをあげます。

帰ります。

なんで売れてないのかわかっちゃったよ。笑

皆さん、考えて見てください。我が家は都市近郊(EVが便利な距離)の1戸建て住まい(敷地に車2台停められる)。EV利用者としては最適な条件のはずです。

それでもこんな。アメリカだって都市部の多くの人は集合住宅やそんな敷地も無い家に住んでいます。気候条件や災害リスクも併せて考えると、安全に家庭用充電できる条件を整えられる人は限られているんじゃ…。

一体誰向けなのよ。EV。

だから見るのは金持ちの道楽テスラばっかりなんじゃないの?大きなガレージがあるようなお屋敷じゃないと無理なんじゃないの?

さらに気になる事がありました。

続く!

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