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時計が止まっても泣かない

新年書き始め。

いま私の手のひらにはジャンガリアンハムスター。
ジャンガリアンハムスターは2年の寿命で頑張ったね。と声をかけてあげる感じ。うちの子は2回目の冬を超えている。ちょっと毛づやも悪くなってきたよね。春を一緒に迎えられないことはわかっている。
ベッドには小型犬が寝ている。小さい子だけどおばあちゃん。
かわいい寝顔だけど最近頑張るのが疲れてきたみたい。年末に体調を崩して動物病院に駆け込んだ。もう一緒の時間を大事に過ごしてほしいと言われた時に覚悟はしていたけれども、いざ体調を崩すとどうにかならないかと自分を見失った。
病院からは気休めの胃腸薬。
いまは食事らしい食事をしなくなった。犬の栄養補助食品も見向きもしない。水を飲んでは1日眠っている。体重も日増しに減ってきた。私は毎晩、横に寝ているおばあちゃんが温かいか、まだ呼吸しているか確認しながら浅い睡眠をとる。
きっと春には大切なものを2つ手ばなすのだろう。
命を手に入れたときから命を手放すことはわかっている。覚悟もしている。今はこの時間を大切にしている。でも手からこぼれていったら泣くでしょう。食事を忘れるくらい泣いて過ごすでしょう。

だから今夜も手の中にある2つの命がこぼれないように抱きしめて眠る。

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