初めて触れたマンガの記憶
私はマンガが好きだ。いや大好きだ。私は父が書籍もマンガも好きだった人なのでマンガは小さい頃から身近にあった。
ある日父から渡されたマンガは「火の鳥」
今になってはなぜ「ブラックジャック」や「リボンの騎士」では
無かったのだろうと思ったが、今はもう確認することはできない。
その中で心惹かれたのは「未来編」のムーピーのタマミと「復活編」の
ロボットのロビタ。そう、どちらも人間ではない。でもとても人間らしいのだ。本体は失敗したスライムのようなタマミ。私にも描けるのでは
ないかと思わせるスタイルのロビタ。なのにどちらもとても人間臭い。
そしてどちらも悲しい終わり方をする。
「火の鳥」のテーマが輪廻だから「次」のために生まれ変わっていった。
もっとも子供だった私は当時そのような事を理解できるはずもなく。
「ただただ優しくて悲しい話だな。」とシンプルに思っていた。
いま読めばきっと違う何かを感じるのだろう。ただもう「火の鳥」は
家に無い。いつ無くなったのかも覚えていない。
もしかしたら父と一緒に輪廻の旅路に向かっていったのかもしれない。
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