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餅は餅屋

僕の大好きなYouTubeのひとつに「おまけの夜」があります。

深夜のファミレストークというコンセプトも好きだし、制作されている柿沼さんの人柄、密かにファンのジャガモンド斎藤さんと気持ちのいいYouTubeです。

「ゴジラ VSコング」の会で出て来た「横井軍平ゲーム館: 「世界の任天堂」を築いた発想力」を久しぶりに読み返してみると、初めて読んだ時には気づかなかった、自分が思っていたこと、自分が目指すべきことが書かれていて、前向きになれた自分がいます。

ゲーム&ウオッチは、5年早く出そうと思ったら10万円の機械になっていた。
量産効果でどんどん安くなって、3800円になった。それでヒットしたわけです。これを、私は"枯れた技術の水平思考"と呼んでいます。技術者というのは自分の技術をひけらかしたいものだから、最先端技術を使うということを夢に描いてしまい、売れない商品、高い商品ができてしまう。値段が下がるまで、待つ。つまり、その技術が枯れるのを待つ。枯れた技術を水平に考えていく。垂直に考えたら、電卓、電卓のまま終わってしまう。そこを水平に考えたら何ができるか。そういう利用方法を考えれば、いろいろアイディアというものが出てくるのではないか。

この"枯れた技術の水平思考"の考え方は僕の仕事でも同じだと思っています。

「自分にできないことはひとにやってもらう」という発想で、商品のアイデアを考えることこそ自分の使命であると考えているようだ。技術者やプログラマーはえてして専門の袋小路に入り込み、商品の姿を見失ってしまうことがある。自分の仕事は、そこで消費者の要望と技術者の目指すものを合致させることにあるのだというのが持論だ。
横井軍平・著 『横井軍平ゲーム館』 (アスキー 1997年)


印刷をする、アプリを作る、Webサイトを作る、ノベルティを作る・・・形あるものにはお金を出してくれますが、アイデアやプロデュース部分への上乗せはなかなか厳しいのが現状です。本当はそこの頭を使う部分がデザイナーにとって一番大切だと思うのですが・・・

本を読み返し、受注しての仕事ではまだまだ物足りないので、自分からの発信でその部分をしっかりとやっていかなければと強く思いました。

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