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「ここに行けばあるかも」がなくなりつつある - 百貨店が消えていく不便さ

みなさまごきげんよう。

良く晴れた週末、行楽日和ですね。

ところで先日、青山でお仕事がありまして、その帰りに父の古希のお祝いを探そうと渋谷へ向いました。

渋谷は学生時代から馴染みがある場所、私のイメージはまだ「東急デパート東横店」が残っていたのです。
が、スクランブルスクエアに着いてから改めて、もう「東急東横店はないんだ」と思い知らされると同時に、いろいろな不便さに気づいたのです。
スクランブルスクエアもヒカリエも、若者向けのファッションビルとしての面白味はあるものの、「ちゃんとしたお使い物」や「おとなのギフト用品」に相応しい商品を購入したいと思った時に適したものが扱われていないので、ものすごく困ると。

なんとなく、普段定期的に購入していた化粧品のブランドはスクランブルスクエアに移り、フードショーも店舗数が少ないながらも一応あり、勝手に安心感のようなものがあったのですが、今更ながらにいろいろ不便!

そういえば、今までは御懐紙も鳩居堂さんの東横店で購入などできていたけれど、今後は渋谷でちょっと買い足しということもできないのだわ、と。
文具類もどこに行けば纏まっている商品の中から好みのものを見つけられるのかしら?!と(たぶんロフトなどに行けばあるのでしょうが)。

最近は友人知人のベビーラッシュもひと段落したけれど、もしまた出産ギフトを選びたいと思ったら、渋谷ではなく新宿や銀座、日本橋へ足を延ばすしかないのかしら?!

もちろん渋谷には東急本店も西武百貨店も残っているのは分かるのですが、いずれも駅からは少し離れているし、品揃えに正直不安を覚えるのです。もっともこれは最近改装するデパートの多くに見受けられる現象のようにも思うのですが。

以前は、百貨店に行けばベビー用品から年配者向けのギフトまで、冠婚葬祭に必要なことから何気ない日常の中でのお道具まで、なんでも揃うことが多く、「デパートへ行けば、ちょうど良いものが見つかるに違いない」という安心にも似た感覚だったのですけれど、だんだんそうではなくなってきたといいますか。

路面店に行けばいいのかもしれませんが、それでは一度に用事が済むことはほとんどなく、駅からも離れていて時間があるときにしか立ち寄れないというちょっと不便な面もあります。

そしてまた、百貨店ではないファッションビルなどではギフトに欠かせない熨斗のことや包み方にそれぞれ意味があることをきちんと理解して適したように扱ってくれる店員さんはいるのかしら...?!と、かなり不安になります。

もちろん、百貨店が消えていくということは、時代にマッチしなくなり利用客が減少したということを受けてのことだとも思うのですが、根強いニーズもあるはずで。

若者文化の発信から伝統の継承まで、どちらも叶うはずの百貨店という存在そのものがこれ以上減少しないことを心から願うばかりです。

そして過去を振り返って惜しむばかりではどうしようもないのは分かっているのですけれど、渋谷は20年前がいちばんカオスで面白かったと、個人的には思います(笑)。
なによりも、東急百貨店東横店のテナント数の多さ、品揃えの幅広さや地下の「のれん街」と「フードショー」の共存という、あの頃のワクワク感はもうないのが残念です。



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