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立つ鳥跡を濁さずー育ちの良さは作れるー

みなさま、ごきげんよう。

いかがお過ごしでしょうか。
まだ松の内ですので、ゆっくりお過ごしになられている方もおいでかと思います。

さて、そんな中、苦言を提するようで恐縮ですが、きょうは「立つ鳥跡を濁さず」についてです。
この言葉はとかくちょっと大きな局面で言われることが多いですけれど、日常のささやかなことにももちろん言えることです。

例えば、お仕事中にプリンターまでちょっと席を立つ。

その時、きちんと椅子を戻していますか?

なかなか多くの方が、立ち上がったときの勢いで椅子を回転させて斜めになったままで行き来しています。

例えば、公共のお手洗いを利用した時。

女性は特にだと思いますが、個室ブースを後にする際に、ちゃんと流れ切ったのを確認してから出ていますか?

ハンドペーパーが置いてあるお手洗いでペーパーを利用したあと、ゴミ箱に入れるときのペーパーはきちんとコンパクトにしてから捨てていますか?

「次に利用する誰かの為に、綺麗なまま維持しよう」

「清掃してくれる方が、お掃除をしやすいように配慮しよう」

それは、とりもなおさず「立つ鳥跡を濁さず」を意識すればできることです。

こうした行動はときに「育ちがいいからできること」かのように言われますが、これらのことをほんのちょっと意識して行動に移すことに、お育ちはあまり関係ありません。

ましてや成人した立派なおとななら、なおのことです。

逆に言うと、どんなに立派なお家柄に生まれ育ったとしても、こうした気遣いに伴った行動ができなければ紳士淑女とはとうてい言えませんし、おそらく周囲の方々は彼等彼女等を見て「育ちがいいはずなのに、ふしぎね」と首をかしげることでしょう。


とはいえ、お手洗いの利用後については、わたくし自身がかつて某デパートのお手洗いを利用しようとした際に、エリアに入るなりいきなりご年配のご婦人に「助けて」とせがまれまして、何ごとかと思えばそのご婦人は「どうやって(トイレを)流せばいいか分からない」と途方にくれていらっしゃった...という経験をしております。その時は代わりに流すボタンを押して差し上げました。

昨今のお手洗いは昔の単純なレバー式のものに比べると複雑だったり、そもそもお洒落すぎて「流す」ボタンを見つけるのに少し時間を要する...

なんていうこともあります。

ですので、時々お見掛けする「きちんと流れていない」問題に関しては、前の利用者がご高齢の方で、このお手洗いの流すボタンの在処が分からず、やむを得ず、断腸の思いでこの場を立ち去ったのに違いない....

と、解釈をするよう心掛けておりまする。


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