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ごあいさつ アロマとまほらと。

初めまして。アロマセラピストの結 里衣(ゆりい)です。
2010年よりSalon Aromahola(サロンアロマホラ)という個人のアロマサロンにて施術やワークショップをしています。
今年の秋から、本名佐々木ゆりいを改めセラピストネームを使い始めました。改名にはあまり気負うつもりはないのですが、育休やウィルス禍休業も経て気持ち新たに、ただすでにご存知頂いている方には引き続き「ゆりい」さんと呼んでいただきたく、この名前にしました。

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母がリューマチの兄のために、枇杷葉や虎耳草(ユキノシタ)など昔ながらの薬草のお手当てを実践しており、自然と薬草への興味が根付いた子供時代。社会人になりストレスケアに使っていたアロマセラピーを仕事にしたいと、英国の老舗ニールズヤードレメディーズのスクールの門を叩いたのが2005年。卒業して同社のサロンセラピストとして働いたのち、スクール入学当初から考えていた「自分でサロンをやるなら日本の精油を使いたい」という想いで5年後に立ち上げたのがサロンアロマホラでした。

サロン名の由来は「アロマ」+「まほら」。「まほら」とは「まほろば」ともいい、日本の古語で「美しい土地」の意味を持ちます。古文は昔から好きで、特に万葉集はこれからも読み込んでいきたい書物のひとつ。【アロマや自然療法を通じて、体も心もやすらかな場所を提供したい】という想いを込めています。

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2010年立ち上げ当初、和精油を使ったアロマサロンはとにかく少なく、自宅5畳の一室から始まったこの零細サロンを、セラピー専門誌が写真付きで記事にしてくれた程でした。

あれから私も色んなアロマメーカーや蒸留家との出会いがあり、北は北海道下川町から南は屋久島と、日本各地の蒸留現場を訪れる機会も恵まれました。
今や和精油の資格を謳うスクールもいくつか出て、それぞれのご当地お土産アロマという扱いだった全国の精油生産者が、第六次産業としての発展や、トレーサビリティの明確さ・サスティナブルな産業への関心の高まりをうけ、さらにはもっと植物療法としての精油のエビデンスを生かしていけることを目指し、横のつながりを持って活動していこうという動きが特にここ1~2年で加速しています。

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セラピスト資格を取る前から国産精油を使うことを前提としていた私にとって、約10年経った今まさに時が満ちたという感慨があります。精油の選択肢やエビデンスも増え、新しい展開を迎えた日本の精油業界の流れを目の当たりにしつつも、立ち上げ当初から変わらない「日本ならではの自然療法を生かしたオリジナルのセラピー」の充実を目指して、私も気持ち新たに進んでいく時が来たのを感じます。

私生活ではまだ未就学の子供を抱えて右往左往する場面もありますが、どんなピンチでも常に支えてくれているのは薬草の力です。

配偶者や子供にはもちろん家族を支える自分にこそ、薬草の持つ献身的な、しかし確実に自分を取り戻させてくれる力。そのパワーへの感謝と尊敬は、あらゆるチャンネルで私の活動の原動力です。

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これからの自身の活動を考えると、妊娠中にメディカルハーブの勉強も深めハーバルプラクティショナーとしての資格をとったことで、植物療法全体というより大きなカテゴリーの中での「精油」のポジションを意識できるようになったことも、私にとっては大きな意味があったようです。

ハーブティをはじめとした「食品」として、また温熱療法の原料として。美容にも活かせる芳香蒸留水やチンキ剤、染めの原料として。植物の恩恵を受ける方法は非常に多様で、「精油だからこそできること」ももちろんあるし、時に違う形で植物の力を生かす方が良い場合もあるでしょう。

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単に和精油を使うから日本流、というだけでなく、【どの形で薬草の力を引き出すか】そこに日本ならではのスタイルがあっていいと思います。
日本は何と言っても水の豊かな国。水をベースにした薬草の使い方は、日本で暮らす私たちには合っているというのが私のこの10年の気づきでした。そのためサロン施術では、施術前の薬草入浴療法も取り入れるなど、実験的なこともいくつか繰り返してきました。

その水ベースの植物療法と、油と相性の良い「精油」を使ったアロマ療法をどう組み合わせるか。クライアントにとって一番メリットのある形で、ハイブリッドな選択肢を持ちながら、施術で、またワークショップで日本らしいセラピーを究めていきたいと思っています。

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このnoteでは精油やハーブの生産現場を訪ねた際のレポート【香り旅】や、植物についての学び、そして想うことについて書いていこうと思います。
自分の活動記録として、時に虎の巻として活用したいというのがきっかけですが、同じように自然療法、植物療法に取り組む方のヒントになればますます意義があると思いますし、またこのnoteをきっかけとしたコミュニケーションを通じて私もまだまだ学ばさせて頂いたりしながら、じっくりと、「まほら」を育んでいこうと思います。
よろしくお願いいたします。



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