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「不思議な薬箱を開く時」

こんにちは!
「不思議な薬箱を開く時」です。
怪しい薬箱の中身をご覧になりたいですか?
服用するには、けっこうな覚悟が必要ですが、
今回も、開けてみましょうか。

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お薬番号・⑧

「妖精が見えるようになる薬」

これは、軟膏と水薬の二種類があります。
昔々には、妖精の姿は人間にも見えていたそうですが、
だんだんと、妖精たちは、姿を隠すようになっていったのです。
人間は、自分たち以外の種に対して、
あまり、友好的ではありませんからね。
文化や言語や姿形が違うと、
やたらと争いたがる傾向にあります。
この薬で、妖精が見えるようになったとしても、
あくまでも、穏やかに、平和的にお付き合い願います。
では、調剤料をご紹介いたしましょう。

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「妖精が見えるようになる薬」処方

軟膏の調剤料

イヌホウズキ・・・・・・・・・・・・・・・・15g
ヘムロック・・・・・・・・・・・・・・・・・20g
マートル・オイル・・・・・・・・・・・・・・15㏄
死人の指(デッドリー・スポーン)・・・・・・・1本
クレタ・ディタニー・・・・・・・・・・・・・20g
コスト・マリー・・・・・・・・・・・・・・・15g
蛇の乳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.5㏄
井戸のクリーム・・・・・・・・・・・・・・・15㏄

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用法
聖金曜日、日曜日には、効果はありません。
上記の日以外に、瞼に適量を塗布しますと、
妖精が見えるようになります。

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水薬の調剤料

ヘンルーダの若い芽・・・・・・・・・・・・・30g
薔薇の実・・・・・・・・・・・・・・・・・・30粒
サンザシの実・・・・・・・・・・・・・・・・20粒
クロッカスの根汁・・・・・・・・・・・・・・10㏄
清浄な泉の水・・・・・・・・・・・・・・・・20㏄
カッコーの舌・・・・・・・・・・・・・・・・3枚
セイヨウノコギリソウ・・・・・・・・・・・・20g

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用法
聖金曜日、日曜日には、効果はありません。
服用しても、上記の日は、妖精は見えないこともあります。
新月の夜に服用すると、妖精が見えるようになります。

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備考欄
古き良き時代は過ぎました。
妖精も、様変わりをしている可能性があります。
昔よりも、攻撃的になっているかもしれませんから、
のっけから「お友達になってください!」なんて、
いきなりなアプローチは、止めておきましょう。
昔だって、エルフ・ショットなどの、
呪いの一撃があったくらいですからね。
彼らは、ともすれば、人間の生命を危うくできるということを忘れずに。

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