ノイズキャンセリング機能が搭載されました。

物心ついたときから、
米粒一粒に神様3人いるんだよ。だから一粒も残してはいけないよ。と育てられた。
青年期にいた部隊(あえてこう表現)では、
出された食事はすべて平らげるべし。残すなんてもってのほか。それと黙って食え。(暗黙事項)
と、調教された。
その反動か飲み会は凄まじく、そこで乱れ狂う先輩同期たちのアラレもない姿を思い出しては、ときどき勇気をもらう。
酔ってガラスたくさん割って白木屋出禁の伝説つくった野島くん、君は同期できっと一番出世したね。

話を戻す。
なので私は外食してご飯を残すことができない。
もしそんなことがあろうもんなら、
ものすごい罪悪を抱えたまま家路について涙で枕を濡らしてた。
出されたものを残すなんて、
ごめんなさい、申し訳ないです、もうしません。

私の心の骨子はそうしてつくられた。
一つ言っておきますがそこに文句はない。ありがたやです。
お母さん、私を健康に産んでくれてありがとう。

そうして今。いい感じの歳になって、
それなりの経験値を得て感じていることがある。

ご飯を残すことに罪悪を覚えるように、
来るもの拒まずを、しすぎたこと。
感覚をシカトして嫌なものにも向き合いすぎてきた。
ど根性だけでさわって、これも経験…って自分を納得させていた。

そう、私にはノイズキャンセリング機能が圧倒的に搭載されていなかった。

最近は、ここを飛び越えてきてる。
自分にもっと素直になろうと思えてる。
ちぢめ!素直ハードル!
ちぢまないなら蹴り倒して走るのみ。

おかげで今とっても楽しい。

でもね、好きなものだけ摂取、
じゃ、つまんない。
感覚が向かなければ捨てる、じゃなくて、
時を置いてからまた向き合えばいい。

思い立ったらまた書きます。


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