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晩秋の善光寺、ひとり歩き

11月最後の月曜日。
長野市での会議に午後から出席する予定があり、どうせなら早めに向かって善光寺参りをしちゃおう、と思いつきました。
いつもは車で行ってしまう長野市ですが、そんな目論見もあって電車で向かいました。


善光寺といえば、ことわざ「牛に引かれて善光寺参り」ですね。

牛さん。みんなになでられて、つるっつるです。

牛に引かれて善光寺参り
《信心のない老婆が、さらしていた布を角にかけて走っていく牛を追いかけ、ついに善光寺に至り、のち厚く信仰したという話から》思ってもいなかったことや他人の誘いによって、良い方に導かれることのたとえ。

goo辞書より


長野駅からバスに乗って、参道のちょっと下で下車。
前に家族で来たときは車だったので、この辺りは初めて歩きます。

善光寺から遠い参道は、意外と洋風です。庵野秀明展の旗も気になります。
善光寺が近づいてくると、和の雰囲気が増してきます。
風情のある宿坊がたくさん。
たぬき地蔵。
黄色いサテンのお召し物は、まるでマツコさんのよう…。
仁王門。この日は小雨でちょっと薄暗く、
綺麗に撮影できませんでしたが…
仁王様がいます。こちらは吽形。
お、賽銭箱の上にネコちゃんが!
なんだか尊い…。
よーし、この記事のタイトル画像は、キミに決めた!


こちらが阿形。
絶妙なバランスで作られているため、
仁王様はどちらも自立しているんだとか。体幹すごい。
六地蔵。人間の苦しみを救ってくれるそうです。
つい笠をかぶせてあげたくなりますが、それはかさ地蔵。
重要文化財、山門。
「善光寺」の字の中に五羽の鳩が隠れているので、
興味がある方はぜひ画像を拡大してみて下さい…ちょっと無理か!?
本堂の前で、お線香を購入。一束100円です。
火を点けて、投入!
御利益ありますように。


本堂にも行ってきましたが、こちらは撮影禁止。
夏に誘拐されたのち無事戻ってきた「びんずる尊者」の像は、
自分の体の悪いところと同じ所をなでると治るそうですが、
このときは社会科見学の小学生がたくさんいたので遠慮しました。
同じく、本堂の際奥にある「お戒壇巡り」もやめておきました。
小学生の学習の邪魔をしたくなかったのでね!
そして見知らぬ小学校の先生、引率お疲れ様です。

びんずる尊者?お戒壇巡り?な方は、善光寺のHPをどうぞ。


さて、山門を出て、仲見世方面に戻ります。

紅葉ー!雨に濡れて、しっとりとした美しさです。
九九や旬粋さんの中にあるfruit & crepe dolette ドレッタさんで。
ミックスベリーとチーズケーキのクレープです。
2階で紅葉を眺めながらいただきました。
窓の外に山門と紅葉。セルフのテーブル消毒グッズもおしゃれに見えます。


クレープを食べ終わって外に出たら、雨が止んでいました。
お店を眺めながら緩やかな坂を下ります。

縁起物のお正月飾り、カワイイ。
ほしかったけど、荷物になるので断念…。
7777枚あるという石畳を、鳩が先導してくれました。


善光寺を後にして、本来の目的地へ向かいます。

すっかり晴れました。
誰もいない、奇跡の瞬間。
彩り鮮やか。私もそろそろ、冬の寄せ植えを作りたいな。
終わりかけの紅葉も味があります。


長野市立図書館を通りかかりました。
この日は休館日だったので、誰もいない静かな世界でした。

青空と銀杏って似合いますね。
散り敷いた葉も、休館日だから残っているのかも。
パステルカラーの風車たちが飾られていました。
晩秋の風でくるくる回って、幻想的。

のんびりと寄り道をしましたが、このあとは目的地に向かい、本来のお仕事を果たしました。

一人で歩く善光寺。
晩秋の紅葉も相まって、風情があってとても素敵でした。
気楽に好きなところに行けて、おいしいものも独り占めして、写真もたくさん撮って、おひとりさまを満喫!

でもちょっとだけ、ここにいない家族との思い出がよぎって、懐かしいような、少し寂しいような。
クレープも、子どもが小さいときは子どもの食べ残しを片付けるような感じだったから、一人で一つ食べてみたいなあと思っていましたが、
いざ一人で全部食べてみると、ちょっと多い。
子どものお残しクレープも、今思えば子どもと分け合った幸せだったんだなあ。

またいつか家族で来て、大人になった子どもたちと一緒に、新しい思い出を作れたらいいな、と思います。


お仕事終了後、すでに周りは真っ暗で、止んでいた雨もまた降り出しました。
寒いなあ、雪になるかなあ、なんて思いながら長野駅に着くと、
クリスマスツリーが出迎えてくれました。
11月下旬なので、まだ準備中。


業者さんが、冷たい雨の中、頑張ってくれていました。お疲れ様です!

いつもは車だから、ほとんど使わない長野駅。
たまには電車やバスを使って、ゆっくり歩くのも新しい発見があっていいですね。

晩秋の善光寺、満喫いたしました!

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