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【イベントレポート/AA-ISP 】本場アメリカのエキスパートが伝える、チームカルチャーとは?後編

こんにちは。Sales Labの人事広報グループの西村です。

今回は2021年11月11日に開催された「AA-ISP Japan Chapter: Measuring the ROI of your Team Culture ~本場アメリカのエキスパートが伝える、チームカルチャーとは~」のイベントレポートの後編です。

▼前半はこちら


リーダーが意識すべきチームカルチャーの成功の鍵は?


『 もし、あなたがリーダーだったら、エンパワーメントを確立する強力でダイナミックなチームカルチャーを生み出すために、何ができるでしょうか?
こちらもいくつか成功の鍵をあげてみましょう。

①Enpowerment
②Coaching 
③Engagemant 
④Celebrating 
⑤Collaboration 
⑥Connection 
⑦Vison 
⑧Tenacity


リーダーとして、コーチングの時間を見つけて、チームメンバーが目標に到達できるようにそばにいてあげてください。コーチングといっても彼らの仕事を評価したり、批判したりする必要はありません。彼らが必要としていることを伝える手助けをするのです。

「あなたはどう思いますか?」
「何に取り組む必要があり、どういったものがあればメリットがありますか?」

と彼らが解決したいと思っていることを聞くのです。そうすれば、あなたが判断して何を解決すべきか指示するよりも、彼らは成功に向けてより早く、迅速に到達することができます。』



どのようにしてメンバーを巻き込むか?


『 チームカルチャー成功の鍵として挙げた、①~⑧のキーワードの中で、「Connection」「Vision」「Tenacity」は、私がチームと仕事をするときに、よく使う3つの要素です。
どういった使い方をするか、もう少し掘り下げてお話ししましょう。

「Connection」


 まず最初にやりたいことは、チームの全員との繋がりを確立できるようにすることです。繋がりを築くためには誠実にメンバーと会話し、業績の推移といった要素ではなくて、もっとメンバー自身についてよく知る必要があります。

どんな会話をするかというと、「好きな色は?」「好きなお菓子は?」「コーヒーショップのお気に入りのメニューは?」などなど。こうした質問を通じ、メンバーが何者で、どんなことに幸せを感じるのか知ることができます。

なぜメンバーの理解が重要なのかというと、「私はあなたのことをちゃんと知っているよ」と行動で心のつながりを示すことができ、結果メンバーを助けることができるからです。

例えば、メンバーには個人的な問題があって、それが彼らを苦しめていると知った、としましょう。

近くのコンビニへ行って、そのメンバーの好きなキャンディーバーを買って戻ってきて、「ヘイ、大丈夫だよ」と声をかけたとします。

すると、落ち込んでいたメンバーは、あなたが自分が好きなものを覚えていてくれた、とわかるでしょう。


特にリモートワークのチームでは、リーダーとの繋がりを感じることがとても重要です。社員に対し、心理的安全性が感じられる環境を作ることが必要です。

心理的安全性が感じられる環境は、リーダー自身もメンバーを信頼して最高の能力を発揮することができるのです。


「Vision」


次はチームのための「Vision」についてです。

企業や、役員たちが作った「Vison」は、現場よりも何層も上のエグゼクティブたちがマーケティング用語を駆使して作ったものです。

このビジョンやミッションは顧客に向けて発信されたものであるため、チームメンバーの目線では、「このビジョンは従業員に向けられたものではない」という混乱状態に陥ってしまうのです。

チームとして、チームのリーダーとして、チームのためのビジョンをメンバーに自分事として共有できていない場合、私はこれを「欠陥のあるビジョン」と呼んでいます。
私はいつもこうした状態を変えるために、小さなチームのためのビジョンを別に作り、そのビジョンが彼らの目標となりました。いわゆる業務評価のKPIやコミッション可能な要素に取って変わるものになりました。

例えば、我々の目標はデータベースを綺麗に保つために何ができるか、というもの。

なぜ、「データベースを綺麗に保つ」ことが重要かというと、全ての報告がスムーズになるからです。私たちの目標は1日に10件の会話をすることで、10件の会話ができれば、1回のミーティングが獲得できる数なんですよね。
つまり重要なのは、目標を達成するためにチームとして何をすべきかを見つけ、実行することです。

コラボレーションや業績評価は誰もが自分が何に取り組んでいるのかを知っていればずっと簡単になります。

「キャッチボールが上手くなりたいです」と手を上げる選手がいればみんながキャッチボールを手伝ってくれますし、サポートしてくれますし、実際にキャッチボールも速くなります。

チームとして、共同のビジョン、共通のビジョンに向かって集中していれば、集中するものは広がり、道は明らかになります。全員が共通のビジョンを持ち、必要なことに集中すれば、驚くほど早く目標に到達することができるようになります。選択肢やそこに至るまでの道筋が、はっきりと開かれていくのです。


「Tenacity」


『 これは私のお気に入りです。強いチームを作り上げるために重要になるのは「Tenacity(粘り強さ)」です。粘り強く、一人一人が諦めない。集団でも諦めない。行動し続けること、約束を守ること。粘り強さとは、チームで持つことのできる素晴らしい力です。

想像してみてください。

あなたのチームのプレイヤーが自らの目標に向かって毎日熱心に、粘り強く熱心に仕事をしている人で、さらに他の人の目標達成までも助け、全員が決して諦めないようにひっぱっています。

私はいつも、全員が手をつないで一緒にゴールし、同じ報酬を得られるように報酬システムを設計しています。決して報酬は上位1名や2名だけのものではないという点に期待のバーがあり、全員が協力して全員を合格させようとする環境が生まれます。そして粘り強いチームの場合、常に行動し、達成に向けて努力し、より良くなるために努力し、約束を守るということがよく起こります。何かをしなくてはいけないとなったときには、彼らは自発的に実行します。


「Tenacity」のすばらしさが良くわかる、YouTubeの動画があります。1992年のバルセロナオリンピックで走る、とあるランナーの映像です。

このランナーは、競技の最中ハムストリングをつってしまい座り込んでしまうのですが、メディカルチェックを振り切り、立ち上がって長いバックストレートをひたすら走り完走します。

粘り強さ、そしてチームのことを考えることについて知ることができます。もし機会があれば、このイベントのビデオをご覧になってみてください.。

https://www.youtube.com/t2G8KVzTwfw


メッセージ


『 最後になりますが、ぜひ、自身の行動、決断、そして皆に向けるエネルギーによって、ダイナミックなチームカルチャーを作り出すリーダーになってください。
自信を持って、信頼できる人間となって、一人一人がつながって、共有のビジョンを作り、チームのために粘り強さを発揮することで、全員が生き生きと泳げる環境が生まれます。

是非このあと、今回得たアイデアをいくつか書き出してみてください。そして、いくつか試してみてくださいね。』


最後に


いかがでしたか?
盛りだくさんな内容、最後までお読みいただきありがとうございました!

もう少しコーチングやチームの指導方法について深く知りたい方や、ケビン氏が作成した「チームカルチャー成功のレシピ」や「チームワークを高める質問カード」のが欲しい方がいらっしゃいましたら、個別に対応頂けるとのことでした。

是非、ケビン氏(下記の連絡先)へ、お気軽にご連絡してみてください。

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Kevin Juza
Leadership Coash at Coash to Fulfillment

858-213-5680 (www.coachtofulfillment.com)
Kevin@coachtofulfillment.com
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では次回もお楽しみに~!

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