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45歳定年制から考える個人として生き残る戦略

「45歳定年制」

この言葉だけでもなかなかなパワーワードですが、世の中を賑わせていますね。当たり前と言えば当たり前で、終身雇用が崩壊したといわれながらも、多くの人は今の会社で働き続ける想像をしていたり、働き続けることをある種の前提として捉えているので、それをいきなり引っぺがすと言われたら、世の中はざわつきますよね。

一方で矛盾もあって、「働きたくない」という意見を多い中で定年制はある種早期リタイアなので、喜ばれる側面もあるはずです。最近は「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」という言葉が本屋でも並ぶようになりました。

Financial 「財政上の」「金融の」
Independence 「独立」「自立」
Retire 「退職する」「引退する」 
Early 「早い」「早く」「初期の」「初期に」

まとめると、財政的に自立して早期に退職するという働き方です。

早期定年を求められると人は不安を感じ、一方で早期退職できるなら人は早く引退したいと考えている、人間って本当に難しいですね。ただ、これは心理学でいう「心理的リアクタンス」と呼ばれる「人は強制されることが嫌い」という心理なので、当たり前と言えば当たり前に起こる心理です。

今日はこの早期退職を前提にした時に「個人として何をしておくべきか」ということを整理しておきたいと思います。

簡単に言えば、生き残るための資産形成についてです。ただ私は金融のプロフェッショナルではないので、違った側面から考えていきたいと思います。

まず視点として「投資」「浪費」「消費」の観点を持つことが大切です。

消費:日々の生活での必要経費
浪費:無駄な出費
投資:リターンが見込まれる分野への出費

ここでいう無駄を何に定義するかですが、浪費と投資についてもう少し詳しく考えていけば、リターンの有無が側面としてあります。今の満足か将来のリターンの獲得か、どちらを取るかということです。

もちろん浪費=悪ではありません。今を豊かに生きることも大事だからです。ただ投資をしておかないと、将来先細ることは確定するということです。

では何に投資をするのか、投資対象について考えていきます。

・金融資産
・技術資産
・人間関係資産
・健康資産

金融資産はお金や株、不動産ですね。資産運用と聞くと1番にイメージされる言葉じゃないかと思います。株や不動産に先にお金を注ぎ込み、将来的なリターンの獲得を目指すものですね。

技術資産とはスキルや知識、経験と言い換えても良いともいます。将来の自分のために勉強をしておくというのはまさにここです。スキルや知識習得のためにスクールに通う=お金を支払うというのはまさに投資です。また結構意識を持っていない人がいますが「Time is Money」、時は金なりです。時間を使う=お金を使うと同義です。

人間関係資産は時の通りですね。人脈です。誰と付き合いがあるか、その数・深さはどの程度かということです。信頼残高という言葉もありますね。7つの習慣でも取り上げれているポイントです。

最後は健康資産です。つまり、将来の自分が健康でいられる準備をしておくものです。

資産運用は、自分が持っている資産を様々な方法で増やすことです。そして、今どの資産を作っておくことが重要なのか、が大事です。

資産運用の大事な視点は「将来どの資産が伸びるのか」という視点です。100円玉が数十年後、1万円で売買されることがあります。時間が経ち、通貨が変わり、歴史的な価値が生まれたからです。価値があるものに投資をすること、これが1番重要です。

では、このVUCAの時代と呼ばれる「先行き不透明な将来予測が困難な時代」で人は何に投資をしておくべきかということが「個人としての生き残り戦略」です。

私の結論は「自分」と「人脈」です。これはどちらかだけではダメで、両方が必要です。

まず人脈からですが、FacebookとかTwitterで「退職エントリ」です。つまり「会社辞めました」という投稿ですね。こういった投稿のコメントを覗いてみると、「じゃあうちの仕事手伝って」「何か一緒にやりましょう」という声をもらえる人は、食いっぱぐれません。

マーケット目線で見れば、どんなに良い商品・プロダクトであっても利用者がいなければ意味がありません。商品・サービスは評価されて、利用されて初めて価値が生まれます。つまり、商品・サービスだけをどんなに磨いても、その価値を認知し、理解し、使いたいという欲求が生まれなければ、ビジネスは前に進まないんです。

これが自分にだけ投資をしていてはダメな理由です。どんなに優秀でスキルや技術があっても、周りから”求められなければ活躍の場はない”からです。

しかし、人脈作りだけに時間を割いていてもダメです。世の中の移り変わりが激しいということは、それだけ臨機応変に動ける=変われることが求められます。その上で情報をキャッチアップしたり、勉強したり、経験・体験を積むことで自分の強み=選ばれる理由を作り出すことも大切なんです。

ちなみに選ばれる理由は知識×経験です。つまり、知識=言葉を実際にやってみるか、経験を言語化し知識に変えることが必要で、具体と抽象の往復の数が肝です。あともう1つ、穴を開けないという視点も大事です。人は「予測できないもの」には不安を覚えます。ましてや自分のビジネスにおいては特にです。なので、心身ともに健康でいること、またタイムスケジュールに一定の余裕・空きがあることも重要です。

長くなったので今日はこの辺で締めようと思いますが、45歳で定年になったとしても”個人”で生きていくためには、今このタイミングから投資をするか貯金をすることが大切です。要するに、急に梯子を外されてもなんとかできる状況を作っておくことです。

投資を重ねてリターンが得られる状態を作っておくか、貯金を重ねて将来生きていく分の蓄えを準備しておくか、どちらかです。ただ予測困難な時代で、今価値あるものが数年後、数十年後に価値があるか否かがわからない時代であるということは前提に頭に入れておいてください。

その上で自分は今何をすべきかを考える、決めることが大切です。あなたは今から何をしますか?

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