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良いコンセプト、だけど売れない。に潜む勘違いについて。

「コンセプトは良いはずなのに売れないんです……」

この言葉は少なくとも三つの問題を孕んでいる。

まず一点目、"コンセプト"の意味を勘違いしている可能性がある。商品コンセプトという言葉の定義は人によって異なるため、具体的にどのようなコンセプトなのか?を明確にしなければ、ほぼ確実に認識に齟齬が出る。

相談者が指すコンセプトが「どんな問題を抱えた人に対して、どのようなベネフィットを与える商品か」という商品コンセプトを指している保証はない。

もしかするとただの"アイデア"のことを商品コンセプトと呼んでいる可能性もある。

「JKのコスプレさせた人に勉強を教えてもらえる塾って最高じゃないですか。面白いコンセプトじゃないっすか?」みたいな。

二点目に、そもそも良いコンセプトではない可能性がある。コンセプトに惚れ込んでいるのは発案者だけで、想定顧客からしてみると「まぁ、別にそんなに欲しくはないっすね」ということも良くある。

商品コンセプトの定義、「どんな問題を抱えた人に対して、どのようなベネフィットを与える商品か」を理解しているが、ニーズが弱い、もしくは既に解決策に溢れている商品コンセプトの場合は価値がないのだ。

商品コンセプトは、購入前に「欲しい!」と思わせることが役割なので、それを満たせないコンセプトであれば良いコンセプトとは呼べない。想定顧客にコンセプトを伝えたときに「いつから買えます?予約とかできます?」などのリアクションがもらえない場合、そもそも良いコンセプトではないかもしれない。

最後に、コレが一番致命的だが、恐らく相談者はコンセプトが良ければ売れるという勘違いをしている。商品コンセプトの定義を正しく理解し、購入前に「欲しい!」と思わせる良いコンセプトを設計するという奇跡に恵まれたとしてもそれだけで売れるわけがない。

世の中には本当に優れたコンセプトの商品・サービスであってもそれほど売れず、微妙なコンセプトの商品・サービスであっても売れている事例が山ほどある。

今回のスモールビジネス大全では最後の問題、「コンセプトが良ければ売れる」という勘違いについて取り扱っていく。

あなたが会社を辞めて独立起業するとなったとき、勘違いして痛い目を見ないように、売れるモノを作る上で商品コンセプトと並ぶほどに重要な要素について解説していく。

キーワードは「"理由"と"きっかけ"の違い」。

あなたが独立するならば「コンセプトが良くても売れない商品」でもなく「コンセプトが微妙でも売れる商品」でもなく「コンセプトが良くて爆売れする商品」を作れるようになっておこう。


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