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「AITuberを作ってみたら生成AIプログラミングがよくわかった件」が発売されました

「AITuberを作ってみたら生成AIプログラミングがよくわかった件」が発売されます。9日発売なので、この記事の公開時点でKindleの方はもう読めるはずです。多分日本初か世界初のAITuberの商業本です。

この本は様々なツールを用いて「AITuber」という存在を作っていく、「Python入門本」になります。もう一度言います。この本は「Python入門本」です。厳密に言うと「プログラムの入門サイトは終わらせたくらいの人が勉強するための」本です。つまり、この本に最先端の高度な技術は出てきません。難易度で言うとクラスの使い方が最低限わかってAPIが叩ければ問題ないです。

なぜわざわざ入門本という形を取ったか。それは「この本がプログラム学習の二冊目になってほしい」という思いから作った本だからです。編集者さん曰く、プログラミングの本は入門書はあるものの、その次に何をやるか悩む人が少なくないそうです。いわゆる日曜大工的に楽しめるプログラム本があったら面白そうで、AITuberというのはそれになり得るのではないかと。

以前僕は「何故AITuberという概念が俺達の魂を揺さぶるのか」という記事を出したことがあります。これは「AITuberを開発するのは凄い楽しいよ」という記事です。楽しみながらプログラムを学ぶ題材として、自分もAITuberは良いものになると確信しています。

このように、AITuberとは自分の好きなキャラクターを好きなように作成し、チューニングし、それを配信者としてデビューさせるゲームとも言えます。もしも機能が足りないと思えば自分で作ることができます。もし会話性能を上げたければ自分で上げられます。コメントとその返答をデータとして使って精度を上げることができます。このキャラクター育成は自由度の高い育成を思わせます。

何故AITuberという概念が俺達の魂を揺さぶるのか

AITuberは各技術、音声合成や文章生成、グラフィックであったりと様々な分野の技術が必要で、これらを結びつけることが大事になります。「楽しみながらAITuberを完成させる」ということに焦点を置いた本書の性質と自分の力不足故、各技術を深く学んだり高度な技術を用いたり、高度なプロンプトのテクニックをいくつも紹介したりといったことはしていません。もっと実践的な、高度なことをしたい方は拍子抜けになるかと思います。その場合はプロンプトにRAGを取り入れたり、ローカルLLMに置き換えたり、人工音声部分をVALL-E Xに置き換えたり、ビジュアルをUnityにしてみたりしてください。それぞれネットで検索すればやり方は見つかりますし、各機能はクラス化されているので置き換えはそこまで難しくないはずです。

イラストはなるめさん というイラストレーターの方に担当していただきました。バーチャルの存在にぴったりなイラストで本当にかわいいです。この本で一番の推しポイントはこの子です。

最後に謝辞を。編集をしていただいた日経BPの仙石さんには本当にお世話になりました。深夜三時にいきなり原稿渡してすみませんでした。

この本が皆さんにとって良い本となることを祈っています!


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