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落ち続けて大学四年の夏に就活が終わった話

就活がうまくいかずグロッキーな皆様、こんにちは。

就活が本格化してきた時期になってきましたね、インターネットを見ると「まだ受かってなくてオワタ」「来年にしようかな」というような声が聞こえてきます。去年就活をやっていた身としては非常に胃が痛くなってくる話です。

そうです、自分も去年(厳密には一昨年から去年)に就活を行い、そして八月末まで終わらなかった人です。きちんとギリギリを攻めており、内定先からは「君が受かろうと受かるまいと君が最後の候補者だった」と言われており肝を冷やしたのは記憶に新しいです。

今回はそんな就活のレールに外れた一人の就活生がどうやって就活をしていたかについて話していこうと思います。想定読者は

きちんと就活落ちまくっている人

未経験の文系なのにエンジニア職をなんとなく探している人

の二種類です。就活で無双している人は「就活うまくいかない人ってこんな感じなんだ」という風に読んでいただけれると私もビューが取れてハッピーですので、よろしくお願いします。

大学三年夏 ~インターン編~

実は私は大学三年生夏から就活を始めており、一年費やしたことになります。元々は「PC触る仕事がいいけど未経験だと難しいだろうな~」ということでニッチ産業の業界トップに絞って色々インターンに行っていたのを覚えています。使用媒体はマイナビですね、大手を狙うのであればマイナビかリクナビで探すのは普通にありだと思います。3年夏にインターンは本当にちやほやされます。凄い有名な大手だとまた話は違ってきますが、自分が行ってたニッチ系のところは本当にほんわか歓迎してくれました。世界線が違ったら多分そこを第一志望にしてたかな~と思うくらいにはよかったです色々な話を聞け、実際のオフィス現場も見学できたりと参考になりました。

途中で「やっぱエンジニアやりたいわ!」となりエンジニア系のインターンに方針転換しました。SEとWEBエンジニアの違いもよくわかってなかったので結構色々な所の説明を受けていました。マイナビで探していたので大手SIerがほとんどだったのを覚えています。いわゆるメーカー系のインターンにいってSPIの必要性について言われ、SPI対策がどうしても嫌だったので選考をぶっちぎりました。正直これはBad行動ですね。よくよく考えればSPIってこういう自分みたいな不適合なタイプをはじくために作られてるのかもしれません。よくできてるな…

大学三年秋・冬 ~求人メディア変更~

エンジニアの求人が本当に少なかったので他の求人サイトを探していたところ、知人から「Paizaとかいうコーディングスキルをエントリーシートの代わりとして提出できるサイトがある」という情報を頂いたので戦場をPaizaに移し始めました。Paizaは色々なIT会社が参入しており、いわゆるベンチャーやSIer以外の会社も多かったです。スカウトメールが結構くるので最初はいいな~と思っていましたが途中から同じ会社からしかこなくなったので「きちんと自分からもアクション起こさないとダメなんだな」と思い始めたのがこのあたりです。

冬あたりに「そろそろポートフォリオなるものを作る必要がある」と感じはじめます。このあたりは特に友人に助けてもらいました。。。わからなかったり助けてほしいときはきちんと助けてと声を出して、助かったら感謝を伝えるのが大事なことを学んだのはこの辺?だった気がします。生のPHPでログイン機能実装、無料サーバーを借りてドメイン取ってそこにおきました。今見直したら実装で使ってたIDとパスワードをそのまま書いてGithubに上げてました、いくら泡沫のレポジトリで当時の技術力が低かったとしてもこれはだめですね。。。今顔を真っ青にしながら非公開にしました。Badセキュリティすぎる。

この辺で面接を進んだりしていき、順調に最終選考まで行った会社が一社ありました。Twitterの運用ツールを制作している会社で、働き方についての思想でマッチせずお祈りがありました。今思えば「自分が何をやりたいか」がまだ明確でなかったのかなと思います。

大学三年冬~四年春 ~コロナ禍の就活~

そんなこんなでやっていたのですがコロナの話題がどんどん出るようになりました。自分も普通に影響を受け、大学の休みがどんどん長くなったのを覚えています。このあたりで「そろそろ生のPHPだけでなく最近の技術を使ったものをきちんと作ろう」となり、HTML+CSS+JavaScript、特にReactを触り始めるようになります。「ただのTodoリストじゃ面白くないな」とプロダクト全体のことを考え始めるのはこの時期です。「アプリやソフトは皆やってくれないけどWebサービスは意外と皆試してくれる」と気が付いたのもこのあたりです。

コロナ禍という環境は引きこもるにはもってこいでした。時間が本当に沢山あったので必死に色々なものを作りました。段々服が薄くなってくる頃、友人に元人事の方を紹介してもらいました。その人にWeb系に行きたい、一応ポートフォリオは保持している旨を話し面談してもらいました。

・ベンチャーに入る道は二つある、一つは経験者枠として、もう一つが新卒枠として。経験者枠が一番色々な会社で求められていて、新卒枠はそもそも育てるコストを払える会社が少ないから少ない。

・君の場合は経験者枠として入るには(面談した2020/6/1時点で)全然技術力が足りてない。ポートフォリオも少ないしやはり業務経験が必要になってくる。

・新卒枠で入るしかないんだけど、その中でも色々種類がある。いきなり現場にポンと置かれてそこで生き残ってなんでもできる人材になるか、きっちり研修をやってある機能をやって、またある機能をやって…という道を進むか。

・取り敢えずどっちがいいかはわからない。多分君の場合は現場にポンと置かれてもなんとかなるかも。いずれにしろ新卒枠で募集している会社をとにかく見つける必要がある。そのためにインターンや新卒募集をしている会社を沢山探してみた方が良い。

・現状見る会社が少ない!もっと色々な採用ページ探して話を聞きに行ってみよう。

凄いためになる一時間でした。紹介してくれた友人と相談に乗っていただいた方には頭が上がりませんでした…

大学四年春~夏 ~自分が何をしたいかについて~

ということでまずは色々な会社を見に行くことにしました。受託、広告、ゲーム制作…WEB系をメインにしつつ他のジャンルの会社も見に行きました。面白いもので色々な会社に行って聞いて一人反省会をやっていると段々見えてくるものがありました。そうすると段々軸が見えてきます

自分は何をやりたいか:人助け、今ある困難を解決すること

自分は何をやりたくないか:手段を問わず収益を出すこと

自分は何が得意か:色々なものにすぐに触れること

自分は何が苦手か:継続して同じことに取り組むこと、あと事務処理

ここまでで8月になってます。やばいですね。順調な感じで書いてますが四年7月時点で全落ちです。なんなら最終面接までいけてるの三年冬の時の一回のみです。全然手ごたえがなく8月後半を迎えることになります。ちなみにこのあたりでメインがpaizaからwantedlyに変わったりなどがありました。

ここでやっと判明しましたが片っ端からポートフォリオを出すと相手側に「なんでこんなに色々やっててうちの会社を受けようと思ったの?」とかいう絶妙に答えるのが難しい質問がくるので、ポートフォリオは自信のあるものに絞るか一貫性がきちんとある質問を用意しておくと良いです。

大学四年夏 ~就活の終わり~

ということで軸は定まりつつ全然受からない状況のまま夏が終わりそうになっていましたが、なんかいい感じに選考が進んだ会社が一社ありました。結構自分に合いそうで受かりたかったので事前に社のコンテンツを片っ端から読んでどこを大事にしてそうかを確認して話す内容をなんとなく決めて臨んでました。先述した「なんでうちの会社にしたの?」という質問は「作ったもの自体に凄い興味があるのではなく、周りの人の不便を取り除いたりすることに興味がある」という回答をしたのを覚えています。今までうまく答えられなかった質問に答えられた影響もあったのか、無事内定を頂くことになりました。

まとめ

綺麗な感じにまとめていますがめちゃめちゃ落ちてます。自分が覚えている強烈な思い出として、「何がしたいのか見えてこない、就職したら何がしたいのか、なんで志望したのかがわからないと面接を通すことはできない」というフィードバックを頂いたことがありました。その時は「どうやって会社選びをしているか」というものに対して「なんとなくの感覚」と答えたので落ちたのは妥当だと思います…当時は言語化を全くしていなかったのでそのツケが回ってきたなと痛感しました。

落ちまくってる方はきちんとフィードバックを貰って反省会をやるとちょっとだけ前進した気になれるのでお勧めです。どうしてもお祈りされると自分の全存在が否定されたように感じますが、「あくまでもマッチングで、そのタイミングでの会社の重要視しているものと合致しているかが大事になってくる、逆に内定出しても来ない人は来ないのでそこは仕方がない」という考えの人事の方が多いように感じます。適度に自己肯定をしつつ、なんとかやっていきましょう。

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