第1回ユーザー会を開催しました!
去る2021年9月29日に第1回ユーザー会を開催し、16社26名のご利用企業の皆様にご参加頂きました。
概要は、以下の通りです。
● 日時:2021年9月29日(水)16:00~17:30 オンライン
● 参加者:Salaries(以下、サラリーズ)ご利用企業の皆様
● 内容:① ご挨拶(パーソル総合研究所 代表取締役社長 渋谷和久より)
② ユーザー会の目的についてと、チェックイン
③ 新規機能についてのご案内
④ 講演「“ニッポンのジョブ型”を考える
(パーソル総合研究所 上席主任研究員 小林祐児より)
この記事では、当日の様子を、少しばかりにはなりますがお届けできたらと思います!
【内容①】ご挨拶
(パーソル総合研究所 代表取締役社長 渋谷和久より)
サラリーズの共同開発会社であるパーソル総合研究所の代表取締役社長の
渋谷より、サラリーズやユーザー会への想いをお話しさせて頂きました!
「誕生したばかりではあるが、“フェアな処遇を実現する”という
社会的意義のあるこのサービスの発展を、ご利用企業の皆様にも
一緒に見守って頂きたい」
この言葉の通り、ご利用企業の皆様にご協力頂きながら、サラリーズを育てていけるようメンバー一同頑張って参りたいと思います。
【内容②】ユーザー会の目的について&チェックイン
私たちの考えるユーザー会の目的は、以下の4点です。
サラリーズをより業務に役立てて頂くことや、異業種間でのご利用企業様同士のネットワーキングなど、コミュニティとしての活性化を目指しています。当日はユーザー会の目的をお話しさせて頂いた後、ブレイクアウトルームに分かれ、ご利用企業様同士が交流する時間も設けました。
【内容③】新規機能についてのご案内
2021年9月13日から実装されたサラリーズのアップデート内容をお知らせしました!
① 報酬レンジグラフの比較対象データとして、推定値表示を追加
② 「マーケットページ」のリニューアル
詳しくは、下記note記事をご確認ください。
報酬レンジの比較データに、推定値表示を追加しました
【内容④】講演「“ニッポンのジョブ型”を考える」
(パーソル総合研究所 上席主任研究員 小林祐児より)
昨今「ジョブ型雇用」というワードが頻繁に取り上げられています。
2021年1月に行われたパーソル総合研究所「ジョブ型人事制度に関する企業実態調査」では、57.6%の企業経営者・企業人事が「ジョブ型雇用」について導入予定・導入済みと回答しており、その注目度は依然高いままです。
この状況について小林上席主任研究員から、「ジョブ型雇用」における次の3つのポイントをお話しさせて頂きました。
① 「ジョブ型」を検討する前に
➁ 企業人事の皆様への提言
➂ サラリーズの活用
① 「ジョブ型」を検討する前に、「ジョブ型雇用」と「ジョブ型人材マネジメント」を混同してはならない。「ジョブ型人材マネジメント」は欧米においても是正する動向で推移しており、日本企業の伝統的なマネジメントの強みを損なうリスクもある。
「ジョブ型かメンバーシップ型か」といった大雑把な話ではなく
「ジョブ型のエッセンスをどこまでどう取り入れるか」
と考えるのがポイント。
② 重要なのは経営・事業戦略と人事戦略・人材ポリシーを一気通貫させることだ。社会における「ジョブ型」の流れを冷静にウォッチしつつ、
自社にとって適した人材マネジメントや人事制度への見直しが必要。
③ 日本においては、自社の報酬の現状(市場での優位性もしくは弱点)を把握することが肝要だ。その際はサラリーズのような、マーケットの報酬データをチェックできるツールを活用して、自社と企業横断的な「賃金相場」を比較することが有効である。
質疑応答の時間では、ご利用企業様と小林研究員による活発なやりとりが
繰り広げられました。
一例をご紹介すると、
「弊社の雇用形態は、一般的に言われている『ジョブ型雇用』の定義には 当てはまり切れていないと感じたのですが、こうした制度は
『ジョブ型』と呼んでもよいのでしょうか?」
という質問に対し、小林研究員は
「各社の状況を見ると、『役割等級制度』『ミッショングレード制』
など、ジョブ型雇用の要素を部分的に取り入れたような制度を
『ジョブ型』と呼んでいるケースも多く見受けられます。
自社の従業員感情と過去の制度の推移を見ながら、
理解・導入を進めていけば良いのではないでしょうか」
と回答しました。
現在の日本では、個社ごとのフェーズに合わせて適した部分を取り入れている様子が改めてわかりました。
日本における雇用制度の変遷を辿り、「ジョブ型雇用」のいまを知ることができた充実した時間となりました。
第2回ユーザー会について
今後も、ユーザー会はご利用企業様の一助となるような会を目指し、定期的な開催を予定しております!
コンテンツとしては、
●サラリーズの使い方や活用事例のご紹介
● ご利用企業様同士の交流
● 有識者やHR業界における傾向や最新の調査結果のご報告
などを予定しておりますが、何かご意見等ありましたら、
本記事へのコメントやメールにてご連絡頂けるとうれしいです。
noteにて活動報告も行う予定ですので、
サラリーズ ユーザー会を引き続きよろしくお願いいたします。