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【臨時特集】中川拓真選手、NPB復帰

こんにちは、サク来です。
今回は予定を変更して、臨時特集をお送りいたします。

本日14時ごろ、今季から火の国に加入した中川拓真選手の自由契約が発表され、同時にヤクルトへ入団することが明らかになりました。

背番号は90になるということです。


火の国からNPBへの入団は21年の石森選手以来となる3人目で、シーズン途中のNPB復帰は小窪選手以来です。

火の国としては3年ぶりにNPBへ選手を送り出すことに成功しました。

Title Photo by @KpbProject


今季の中川拓真選手


29試合 打率.298(104-31)打点15  本塁打2 盗塁3 OPS.817

一球速報より

23シーズンオフにオリックスを戦力外となり、トライアウトにて荒西監督代行から声をかけられ火の国入りとなった中川選手。
捕手としての能力と持ち味の打撃力はキャンプ時から評価され、ハヤテに入団した正捕手・深草選手の穴を埋める役割と、有田選手や金田選手といった捕手陣、さらには球を受ける投手陣を奮起させる期待が集まりました。

初の公式戦となったRPCカップでは、初戦にバックスクリーンに叩き込む一発を見せると、決勝の北九州P戦では同点タイムリーを含めた3安打を記録するなど、打撃面で存在感を放ちました。

守備について、初めて組む投手たちと苦戦する場面があり、また同じ捕手の有田選手の調子が上向きだったため、指名打者や一塁での出場が見られました。
しかし徐々に投手陣と同期していく様子が見られ、適応力がついてきた、まさにその時にヤクルト入団が発表されました。

アベレージは3割近く残していますが、独立リーグ連敗記録を更新中の宮崎Sと発足して間もない佐賀IDのことを踏まえると、若干の偏りがあると考えるべきでしょう。
それでも長打率.510:11本内本塁打2本と短い期間で結果を出し、逆襲を図る火の国の動力として役割を担いました。


捕手の獲得が急務だったヤクルトとの巡り合わせ


今回中川選手が移籍したヤクルトは、20-22シーズンのセリーグ王者です。
昨年はBクラスに沈み、今季も苦しい状況が続いています。
投稿時点でのチーム打率はリーグ2位の.237と健闘していますが、チーム防御率は最下位の3.23。

特に捕手のポジションについては、侍ジャパンにも選出されている正捕手・中村悠選手が故障により戦線離脱した時期があり、西田選手や松本直樹選手らにチャンスが回ってきていました。
現在のヤクルトは中村悠選手以外にも故障で苦しんでいる捕手が多く、先日に橋本選手が支配下登録されたばっかりでした。
これらのことから捕手陣の整備は急務であることがわかり、そこに捕手としての能力を備え、かつ打撃力にも定評のある中川選手に白羽の矢が立ったと考えられます。

中川選手のNPB復帰には、幾つもの巡り合わせがありました。


今後の火の国はどうなる?


中川選手が新たな道を歩む中、火の国はどうなるのでしょうか。

NPBに復帰したことについては大変素晴らしいことであり、何事にも変え難い喜びではありますが、同時に大きな戦力を失ったこととなります。
今回穴が空いた捕手のポジションですが、これは既存の選手たちからしたら大きなチャンスであると言えるでしょう。


以前広畑選手兼任コーチの入団が発表された時に投稿した考察では、当時の火の国は捕手が可能な選手が5名:有田選手、中川選手、金田選手、広畑選手、山本選手と存在し、飽和状態になるのではないかと記しました。

いざシーズンが開幕すると、捕手は中川選手、有田選手と広畑選手が両翼で起用され、金田選手には中々チャンスが回ってきませんでした。

さらにアルバレス選手が加入したことで、外野のスタメンが固定されつつ来ていた中での中川選手のNPB移籍でした。
今後は絶好調の有田選手が主にマスクを被り、そこに金田選手や広畑選手らと併用されていく流れが考えられます。
さらに捕手以外で出場した際のポジション:DH・一塁についても、最近スタメンから外れ気味だった山本選手などの復帰も期待できます。

また中川選手分の選手登録枠についても、また新たな選手の補強があるのか、あるいは怪我で戦列を離れている阪口選手が戻ってくるのか、今後に注目が集まります。

園児たちと触れ合う様子は、いつ見てもほっこりする。
Photo by @KpbProject
(プライバシー保護のため、一部モザイク処理あり)


何度でも書きますが、中川選手のNPB復帰はとても素晴らしいことで、火の国の歴史に確かに名を刻んだことは確かです。

我々にできることはただ一つ。
今後中川選手が進む未来が素晴らしくなることを祈ることです。

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