自分たちの「価値」を考える
最近考えることが多いので整理したいなという思いもあり書いてみます。
学生スタッフとのInstagramのフォロワーを増やすプロジェクトももちろんですが、
自分たちの店の「価値」をより深く考える日々です。
コロナで行くはずだった海外旅行に行けない、母国に帰れない、様々な理由がありますが「異文化に触れたい」「癒やし」を求めてSALAに来るお客さんが最近はとても多いと感じます。
いつも以上に現地の方がSALAに来られますし、店内においてある旅行本、雑貨を見ながら「あ〜タイのマーケットの香り〜」「来年は行けるかな〜」など異国を思う会話がたくさん聞こえてきます。
シェフやスタッフたちとの交流も多く、色んな国の言葉もいつも以上に店内に飛び交います。タイ語を学ぶために毎週カオマンガイを食べに来てくれる高校生までいます。高校生にとって決して安くないお料理。彼はそれ以上にスタッフとの会話の中で学びたい一心でSALAに来てくれています。彼の行動には深く感銘を受けています。
そんな日々を感じる中で、思うことは自分たちの店の「価値」をしっかり認識してしっかりと「届ける」こと。
そう考えると、
店内で本格的な異国の料理をスタッフとの会話、音楽、空間全てを含め感じていただき、少しでも海外旅行気分を味わっていただくこと。
いつものその方にとっての空間を継続すること
通信販売で本格的な味をご家庭に届けること。
全てに使命感が出てきます。
昨年夏からずっと研究中の台湾のお菓子「花生捲冰淇淋」(台湾クレープアイス)
裏メニュー的には提供していましたが正式にはまだメニュー化できていません。こだわりだしたらとことんこだわってしまい、皮、麦芽糖とピーナッツの塊、実はタロイモアイス(里芋で再現するアイス)まで・・・
手作りで突き詰めていました。最終的にはアイス、だったのですが先日やっと納得のいくものができました。そこにも本当にたくさんの利害なき協力があります。
そしてやっとこさ満足のいく形で提供ができる状態に。このお菓子こそ、台湾に行けない今、SALAでいつも提供できるものにする必要があると思います。
少なくとも関西でこのお菓子を食べれるお店はありません。いままで以上に早く、確かなものを伝えたいと考えます。近日中に正式に食べれるメニューとしますのであと少しだけお待ちください!おいしいアイス、できました。
あとは、自分たちがネガティブだと考えていることをお客さんがポジティブにとらえてくださりネガティブをユニークにしてくださるということが重なっている経験。
店舗は換気も必要ですし、ドアを空けています。エアコンがなかなか効かない猛暑の中、来てくださったお客様には本当に暑い思いを店内でしてもらいどうしたもんかと頭を抱えていました。
そんな中、店に来てくださったお客様の多くがSNSなどで
「アジアの気候みたいな暑い店内で食べるエスニック料理は格別」
とポジティブに捉えてくださっていることを知り、
せめてもの気持ちでアジアの「うちわ」をたくさん店内に置かせていただくと、これもまたポジティブに捉えてくださる方がとっても多かった。
そんなことが続き、やっぱり考えることは、
自分たちの店の「価値」をしっかり認識してしっかりと「届ける」こと。
SALAは在日アジア人のお母さんたちの雇用の場とエンパワメントの場
といことが根底にはありますが、その根底を守るためにも自分たちの店の「価値」に対し、お客さんに足を運んでいただくことが大前提です。
学生スタッフと進めているプロジェクトも考える共通のことはとっても多く、結局はみなさんにどう、私達らしく伝えたいこと(サービス、料理、想い)を届けることができるのか。
まだまだで考えること、できることはたくさんあると思います。こんな時だからこそ、みなさんにたくさんの文化や発見を届けたいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。サポートは全てSALAの事業発展、スタッフのサポートの為に使用させていただきます。ぜひ、応援よろしくお願い致します!