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まん延防止等重点措置を受けて4月のSALA

たったの数日で状況はすっかり変わってしまった。どう考えれば良いのかと落ち込む時間も悩む余裕もない。5日から兵庫県でもまん延防止等重点措置が適用されると分かってから、慌ただしくて頭が忙しい週末でした。

でも、いつも相談にのってもらうあさこさんに話を聞いてもらうと、何をすべきかがしっかり整理できました。

あさこさんが提案してくれたのは、

先が見えないこんな時だからこそ、1ヶ月のスケジュールを立ててしまうこと。

今までのコロナ禍では、全てがイレギュラーで先が予測できずその時々で判断・対応をしてきました。だから「スケジュール」という概念もないまま、目の前の「今」できることをガムシャラにやってきました。戦術を立てて戦う余裕がなく、剣をしょっぱなから振り回していて、へとへとになるという感じです。

この状況で4月のスケジュールを立てるのは苦痛で逃げたいことだったけど、やってみると本当に気持ちが軽くなってびっくりしました。

コロナ禍から1年経つと、その時々にやってきた「点」がなんとなく繋がって「線」になって、ある程度の予測と戦術を立てる経験と知識が身についてきたんだと感じます。


予測を立てることは、心の余裕が持てること。

何が不安なのか正しく認識して・本当に「大切」にするべきものは何かを考える。

結局はそこがお客さんに喜んでいただけることであり、売り上げにつながること。そして、店を守り・雇用を守ること、ひいては私たちが実現したい社会につながるんだと思います。


この先の予測を立てると同時に、自分の頭の整理の意味も込めて、この一年を振り返りたいと思います(長くなりそうですが・・・)。

▶︎コロナ禍の1年を振り返る

コロナの影響グラフ.001


①第一回緊急事態宣言(テイクアウトのみの営業。ランチ・ディナー共に休業)

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表でいうところの2020年4月5月。まず街に人がいない、何をしていいかもわからない・・・コロナってなんなんだ。ということで店舗の売上はどん底ですが、応援購買ということもあり店頭受け取りのテイクアウトやオンラインショップでSALAの商品を購入してくださる方が本当にたくさんいらっしゃいました。めちゃくちゃありがたくて涙が出たことを思い出します。


5月に行ったクラウドファンディングでは400名以上もの方々の支援・想いを重ねていただきました。リターン品としてたくさんのお食事券を購入いただいたこともあり、6月からの店内営業再開からは安定してお客様にきていただける状況になっていました。


Go To Eatの効果などもあり、6月〜10月は昨年対比を超えるほど忙しく、コロナ禍であることを忘れてしまうような日々でした。

そして、8月あたりから新しい風も吹き始めました。

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大学生スタッフが「SALAのインスタグラムのフォロワーを1万人にしよう大作戦」プロジェクトを発足してくれました(2100人だったフォロワーは現在3300人になっています。まだまだプロジェクト継続中!)。

店舗としての発信力もつき、通信販売などの売れ行きにも結びつくようになりました。何より彼女たちと一緒にやっていく中で「伝える表現法」が様々に増えたことは本当に楽しくって!地道に地盤を固めてくれたスタッフのおかげでこの後に起こる第二回目の緊急事態宣言を乗り越える大きな力になりました。

②どっちつかずで一番厳しい11月・12月(ランチ・ディナーともに通常営業)

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東京での感染拡大が報道され、世の中は完全に自粛ムード。かといってテイクアウトの需要が伸びるわけでもなく、SALAとしてはどっちつかずでとても厳しかった時期だと思っています。

③第二回緊急事態宣言(ランチ営業・ディナー休業)

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二回目の緊急事態宣言が発令されましたが、ランチの需要は大きく減ることはありませんでした。発令後すぐは多少影響もありましたが、感染対策も分かってきた中、少人数で飲食を楽しまれる方が多かった印象です。ディナーは時短営業の要請もあったので、休業に踏み切ってオンラインショップの強化を図りました。

コロナの影響グラフ.001


ディナー営業するはずだった時間はオンライン販売用の商品の仕込みに当てました(これにより、従業員の雇用を守ることもできました)。
週末限定商品の告知を木曜日・金曜日で行い、土曜の朝から2日間だけの予約受付とすることで「すぐに完売するオンラインショップ」のイメージをちょっとだけ形成することができたのではと思っています。これもひとえにSALAの常連さんを始めとした皆さんのおかげです。通販ではスタッフが面白いと思った企画を皆さんに存分に届けることができました!



神戸リアルターズクラブ.001

中でも、フォトコンテストでは多くの応募をいただき、自分たちでは想像もできないような#おうちをSALAに(通信販売)のシーンを教えていただくことができました。

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▶︎飲食店のあり方の変化

今まで「なんとなく」上司と一緒に、同僚と一緒に、そんな「なんとなく」な飲食のシーンはこの1年で全くなくなりました。
大切な人と「この店に」という強い目的があって、その付加価値に重点が置かれるようになったからです。
コロナが明けたとしてもこの飲食のあり方は大きく変わることもないと思っています。アルコールで利益を上げる、大きな宴会で利益を上げる、そんな考え方も通用しなくなると考えます。

それを悲観的に捉えるわけではなく、だからこそ、自分たちが価値だと考えていることを大切に広げるチャンスなんだとも思っています。

以上が、この一年間の振り返りです。(長かった・・・すみません)

そこで改めて大切だと感じたのは、
お客様に「楽しい」「おもしろい」と感じてもらうのを大切にすること。そして、それをSALAの価値として「伝える」こと。

よく言っていることですが、この1年を通して前向きな場所に前向きな力は集まっていくと本当に実感しています。
企画する私たちが心底楽しめていることだからこそお客さんにもそれが伝わる。日々変わる状況に翻弄されることなく、自分たちの価値を貫くことに時間を使う。悩んだり落ち込んだりする時間は少しだけ。当たり前のことですがこれが1年で確立することができた考え方です。
そして、そうして生まれたSALAの価値を「伝える」こと。それには今後、さらなる工夫が必要だと考えています。

▶︎まん延防止等重点措置を受けて

4月5日からの再度の時短営業要請を受けて、今後のSALAはどのようになっていくかを考えました。ランチはおそらく今までの動きと大きくは変わらない、テイクアウトの需要がそこまで伸びることはない、通信販売の売れ行きもグンと伸びることもきっとない。そんな状況で、どうするべきなのか。

今までの緊急事態宣言と違うのは、「世の中は普通に回っている」ということです。感染対策もある程度わかってきたので、サラリーマンは普通に通勤しますしランチもします。感染対策をしっかり行っている店であれば、ディナータイムも来客があります。

ただ、酒類の提供が19時までとなると、従業員を雇って店を開けるよりも、割り切って通信販売などの仕込みに力を入れる方が良いのではないか、というのが今までの経験からの判断です。

▶︎おもしろいと感じることをリアル(同じ目線)で伝える

たくさんの企画をお届けしてみて感じたのが、人々がおもしろいと感じる「(物理的な)視点」があるんだということです。

ただ動画で撮影することだけじゃなく、包丁からの視点、ピーラーからの視点、シェフからの視点など、様々なことがリモートになった世の中だからこそ、よりリアルな視点で物事を伝えることが大切なのではないかと思います。

そんな思いを胸に、

この制度を使用し、

世界最小の小型アクションカメラInstae360 Go2を購入しました。

何を企んでるのか・・・?それは今後のお楽しみ!

ぜひ4月のSALAにご期待ください!

皆さんが喜んでくれることを想像して、こんなスケジュールを立てています!

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私の思いつきの汚いメモとざっくりすぎる説明を、こんなにもわかりやすくカレンダーにしてくれたのは、学生スタッフのみかちゃん!

※ちなみに、元はこちら(やばい)

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ただただ、感動です。

自分1人ではできないことも、できる。
それは全て「人」の想いや力
「スタッフ」「お客さん」「業者さん」。今だからこそ、その全てを大切に。



最後まで読んでくださりありがとうございます。サポートは全てSALAの事業発展、スタッフのサポートの為に使用させていただきます。ぜひ、応援よろしくお願い致します!