「約束のネバーランド2期」感想
お疲れ様です、サラダです。
今回はこちらのアニメの感想になります。
約束のネバーランドとは
ーー自由って、なんて美しく、なんて過酷なんだろう
グレイス・フィールドハウスから脱出した15人の子どもたち。
偽りの楽園を捨て、自由を求めた彼らを待ち受けるのは、見たこともない植物や動物、そして追ってくる”鬼”ーー
美しくも、立ち向かうにはあまりにも過酷な外の世界。
でも、子どもたちはあきらめない。
”ミネルヴァ”からのメッセージ、ノーマンが遺した一本のペンに導かれ、明日を目指す。
ハウスに残した”家族”を迎えに行く、その約束を果たすために。
脱出劇から逃走劇へ・・・
評価指数5。
評価指数5は個人的最低ラインなんですが理由は後程、っていうかご存じの方も多いでしょう。
ちなみに1期は8+という大満足な内容でした。僕は原作未読勢なので、2期を待ち焦がれていたわけであります。
なんとか農園から脱出できたエマたちでしたが、それで恐怖から解放されたわけではありません。森の中で鬼に追われているシーンからこの物語は始まります。
自由の過酷さを今まさに享受しているわけですね。
森で何とか鬼をやり過ごそうとするエマたち一行は、鬼の姿をした少女「ムジカ」に助けられ難を逃れます。
ここで鬼と人間の世界だったり、この世界の取り決めだったりを聞いて、エマとレイは「よっしゃー!」と歓喜します。
まあそりゃそうです。「もしかしたら人間はもうほとんど残ってないんじゃないか?」っていう最悪のケースに比べれば、人間の世界があるっていう事実はかなりいい方ですからね。
ということで、農園の子たちみんなを助けて人間の世界に行こう、という具体的な目標ができあがるのです。
なんかまったりした展開
この作品の強みは「緊迫感」と「頭脳戦」だと思っています。
その2つを巧みな演出で魅せてくれた1期が素晴らしかったのは言うまでもありません。
ではこの2つがなくなってしまうとどうなるか、、
それが2期の序盤の展開だったと思います。
ママという存在感のある敵がおらず、駆け引きなんかもない。
鬼はそんなに知能が高いように描かれていないため、頭脳戦もない。
追ってくる鬼は名前もない雑兵なので、追われる緊迫感がないんです。
例えばプリズンブレイクという海外ドラマだとシーズン1で脱獄、シーズン2は逃走になるのですが、優秀な追手と追手視点を描くことによって、追う者と追われるも者の緊迫感であったり、駆け引きで盛り上げています。
つまりやりようはあるわけです。
この作品は特別キャラクターが濃い作品ではないため、上記2点がなくなると大変地味になります。
ストーリー的にも、その日生きるのに手いっぱいであまり進みません。
悪くはないけど良くもない、後半に期待かな~という感覚で見てました。
何があったんだ!?製作陣に
転機はノーマンと再会してからです。
早いですよね、再会が。こっちのテンション的には「お、久しぶりー」くらいのもんです。
ノーマン登場は原作だともっと後半らしいので、アニメが物語を急ピッチで畳みにかかってるのがうかがえます。
もうここからは言いたいことが山ほどあるんですが、きりがないので12話までタイムスリップします。
12話はある意味アニメ史に残るんじゃないでしょうか?
面白い面白くないとかそういう話じゃないんです。
肝心な所をダイジェストで流して、なんかいい感じにまとまりましたーってやってるんです。
ダイジェストで何が起こっているのか、アニメ勢には一切理解できません。だって見たことない人たちめっちゃ出てるやん。
見ていて思わず笑っちゃいました。ひでえ…と呟いたアニメは久しぶりだったと思います。
これはもう製作陣の「出来がどうであろうと12話で話を畳む」という強い使命のようなものを感じます。
まあというか大人の事情なり何なりでそうせざるを得なかったんでしょう。
結果として製作者、原作者、視聴者、作品に関わる人すべて、誰も得しない作品が生まれてしまいました。
本来生まれないほうがいいわけですが、ときに生まざるを得ない状況があるということでしょうか。そういう意味でアニメ界の闇が垣間見えた気がしました。
もう事故っているのが丸わかりなので、あんまり批判するのは怪我人にムチ打つようで気が引けます。
ただ、このアニメによって「約束のネバーランド」という作品自体に汚名が付いたことは指摘せねばなりません。
アニメだけを見て、「約束のネバーランドってこんな意味わかんない作品なんだ~」と勘違いする人もいるとしたら、病理はけっこう根深いです。
最後に
今まで面白くない作品も見てはきましたが、このアニメのソレはだいぶ変わっています。
最初は作画などを考慮して指数を6に留めようかとも思いましたが、他の6を付けたグリッドマンや裏世界ピクニックにさすがに失礼だなと思い、最低ラインの5とさせてもらいました。
それでもこれを完成品として認めることに抵抗を感じる自分がいます。
救いがあるとすれば、昨今ジャンプ漫画の再アニメ化の流れがあるので、数年後に完全版としてリメイクされる可能性が0ではないということでしょうか。
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