めずらしくアクリルスタンド買ったよ&いまさら推し活についての小言
当方は推し活のアンチということもあり、アクリルスタンド(アクスタ)を滅多に買わない。
どちらかと言えば、当方はラバーストラップ(ラバスト)の時代の人間で、推し活とともに襲来してきたアクスタは、どうしても馴染めない。出始めの頃「板じゃんw」「ポストカードを額縁に入れればいいじゃんw※1」と冷笑していたらいつのまにかオタクグッズのポピュラー商品になっていた。
当方が中高生のときはラバストの全盛期で、少ない持ち金をはたいてシャロの泣き顔ラバストとか、艦これのつままれラバストを買っていた。
ラバストのいい点は全体がキャラクターなところ。余計な部分がないんですよね。あとは厚みがあるところ。当方は小学生の頃からぷっくりシールに胸をときめかせてたクチで、今でも旅行のお土産にぷっくりシール買ってますからね。北海道土産とか。
加えて、アクスタは値段が高い。ラバストは700円くらいだったけど、アクスタは安くて1320円とかで、ある程度のずっしり感があるのは1650円とか2200円する。3850円とかするのもある。昔のねんどろいどかよ(話が変わるが最近はねんどろいどやフィギアーツの値上げがヤバい。4000円もしないくらいのイメージだったが、今や普通に7000円を超えてる)。
というわけでなかなかアクスタを買わない当方ではあるが、もちろん例外もある。最近だとぷにるのアクスタ(1650円)を買った。一巻のカバー裏にちょこんと佇んでて、めちゃくちゃ可愛い。好きな絵だったのと、ぷにるの初商品化?ということで思わず買ってしまった。あと余計な板がないのもグッド。
あとはコンビニとかで引ける系のくじ(最近は一番くじ以外も増えているからこう呼ぶ)の景品とかで貰うこともある。レーシング・ムチムチ・ミクとかね。というかくじの上位がアクスタなのも最近は多い。確かに下手にクソデカビジュアルボードを貰うよりは嬉しいし、フィギュアよりも場所は取らないけれども。
そんな当方であるが、今回は珍しくわざわざアクスタを買うために新宿まで赴いたのだ。中ノ瀬亜麻音のアクスタを買いに。
中ノ瀬亜麻音はご存知の通り(?)、蒼樹うめの同居系灼熱ラブコメ漫画『微熱空間』(当方はこの漫画が大好きである)の主人公の1人で、原作はだいたい2年に一度のペースで刊行されている。ちょうど日暮熟睡男、いや2年に一回だから、運動ならなんでもおまかせ隊みたいな時報漫画である。そんで、いつのまにか圧倒的に年上になってしまったけれど。
新宿で『微熱空間』が連載されている雑誌『楽園』の原画展示が開催されており、そこで亜麻音のアクスタが販売されるということで、流石に赴く。絵柄も原作絵(アニメ化されてないのでそりゃそうだ)だし(なんとなくアニメの絵柄のグッズに手が出ない。ぼざろあたりは例外だけど)、部屋着で亜麻音の体温(ここが微熱空間ですか?)を感じられる感じがいい。値段も1650円でちょうどいいしね(アクスタに2000円以上かけたら負けという思いがある)。
そして楽園展を終え、家に帰ったらfgoが炎上していた。当方はリリースの夏から9年の付き合いがあるけど、ご存知の通り求心力を失っている。Lv.120とかアペンドスキルとかオーディールコール?とかエンドコンテンツ化して普通についていけてない。福袋以外課金してないし。ピュアプリズムとか聖杯鋳造とかなんか虹色の葉っぱみたいなやつとかいつの間にか実装されていたけど使ったことがない。
今回の炎上で怒ってるのは3桁〜4桁万円は課金してる人たちだろうし、そりゃ本気で怒るわなという所感だが、とはいえ推しをフルスペックにしないと気が済まないってのはどうなんすかねという思いがある。
素朴な推し活批判になってしまうが、ソシャゲによって悪魔増幅された推しへの愛を莫大な金(金を積むことが努力となるシステム)とちょっとの創意工夫&運で手に入るシステムはかなりよくない。fgoの場合見せびらかすものというよりは自分との戦いという側面が強い(おそらく数千万は課金してるだろう垢のスクショはそんなに伸びてない。自己顕示力と解釈するには数千万円かけて数百いいねは割に合わないだろう)が、自分との戦いがどれだけ金をかけることができるかなのはなんとも虚しい。
昔のオタクはどれだけ対象への知識があるかで戦っていたようだが、別に無理に金をかけたり知識を身につけたりしなくても作品やキャラクターを自身を持って好きだと言っていいのにな、と思う。もちろんできるだけ「公式にお賽銭」することは大事なことだけど。現に亜麻音のアクスタを買ったのもおそらくグッズがほとんどない『微熱空間』に金を払いたいという気持ちもあった。まぁ普通にこれ逃したらいつグッズ出るのかわからんし…という希少価値に惹かれたと言った方が正確だが。
それはさておき、当方は『まどマギ』が好きだがそこまでグッズを大量に買ってるわけではないし※2、コミケでスタッフ本を買いに行ったりもしてないし、アニメーターが誰とかそういう知識も少ない。が自信を持って『まどマギ』が好きだと言い張れるし、最近はそういうレースから降りるため、そして自信を補強するために批評なる行為にも手を出してる(批評は知識がなくてもできるので)。
総括。別にアクスタを買わなくても、推しサーヴァントを完全体にしなくても対象を好きなことに誇りを持っていいわけで、そういう勝負のレールにそもそも乗らないことも時には必要である。1650円払って満足するくらいがちょうどいのではないだろうか。
ちなみに当方はfgoに推しらしい推しがいなくて、いっぱい来てくれたキャラクターに聖杯を貢いでる。性能もそうだけど、向こうから積極的に来てくれると好きになってしまうから。
※1当方は無印のアクリルパネルにお気に入りのポストカードを入れて何年も部屋に飾っている。
※2叛逆の入場者特典の色紙5枚を自引き+10年間の中古ショップ巡りで最近揃え切った。