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老いの美学・故ベニシアさんのお庭から


前回京都・大原の古民家で暮らすベニシアさんが
亡くなったお話しをしてTwitterで流したら、
このスタエフのSPPで大人気配信者「好きなことで飯を食うRadio・すきめしさん」が毎朝の安否確認朝ライブで私の放送を取り上げてくださいました💓めちゃくちゃ嬉しかった!!
すきめしさんのことをここで説明するまでもないのですが、
すきめしさんは「好きなことで飯を食うラジオ」のパーソナリティさんです。長年ライターさんをしてらっしゃいます。この春から大学でソーシャルビジネス・アントレプレナーシップを学んでいらっしゃいます。ゆくゆくはやりがい搾取にならない社会貢献事業を立ち上げるべく日々活動されています。

すきめしさん

はお仕事で2度ほどベニシアさんを取材されたことがあるとのことで、その時のエピソードをお話ししてくださいました。
この放送の概要欄にすきめしさんのライブのリンクを貼っておくので、
よかったらぜひお聞きください。冒頭でお話しされています。

今日はそのすきめしさんのライブから「老いの美しさ・枯れていく美学」のようなお話をしてみました。もしよかったら最後までお聞きくださると嬉しいです。

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生前のベニシアさんの取材

私が放送したすぐ後の安否確認朝ライブでベニシアさんが亡くなったことを振り返って当時、取材に訪れた際のベニシアさんやお庭の様子をお話ししてくださったんです。その中でどんどん体の自由が利かなくなって目も見えにくくなってきて、お庭のお手入れが大好きだったけれど、その当時はご主人がされていたそうです。自分だったらもっとこうして、ああして。という気持ちは大きかったのでしょうけれど、今はご主人にお願いするしかない自分に落ち込んだりされたんだろうな。と想像しました。

どんなふうに晩年を過ごしてらっしゃったのかな。と考えていて思ったのですが、きっとそうして文字通り天塩にかけて育ててきたハーブガーデンを自分以外の方に託して維持することって悲しかったろうし、ひどく落ち込んだんだろうなと思うと私までグッときてしまいました。

老いていく自分・ミュージシャン

目は見えなくなってきて体の自由もなかなか利かなくなってくると、ただただ呆然と手入れが行き届かず、老いていく自分に重ねてらしたのかもしれないな。とも想像しました。

それで思い出したんですが、NYでジャズのライブを毎晩毎晩聞いていた時に、ある大物ミュージシャンのショーがあると聞いて前のお昼にチケットをそのクラブの前に並んでようやく買ったことがあるんです。そのミュージシャンはもう齢80近かったと思いますが、現役で時々若いミュージシャンを従えてライブしていたんです。その日の音楽が本当に美しかったんです。若い頃の録音とは違ってキレきれでタイトな演奏とはほど遠く、音も数カ所で出す程度なのですが、「老いて枯れていくとてつもなく美しい音」がしたんです。

何も若くキレキレでタイトな演奏だけが、美しくかっこいいわけじゃないんだというのをその時知ったのです。それは本当に美しかったのです。歳を重ねてもしかするともうすぐ命の炎が消えようとしているかもしれない、その時に見える走馬灯のような、その方の生きてきた姿そのものを見ているかのような美しさだと感じたんです。

枯れていく美学

ベニシアさんのお庭はきっとその音楽と似ていたんじゃないか。そこには老いて枯れていくけれど、彼女の半生と重なる美しさがあったんじゃないかな。と想像していました。すきめしさんが「目が見えなくなってきたら、香りがよくわかるようになった。楽しめる部分で楽しんでいる」というようなことをおっしゃったとも話されていました。本当に良いエピソードを聞かせてくださったすきめしさんには感謝です。

あらためてベニシアさん安らかに。そしてあなたの美しいお庭や暮らしぶりはきっと多くの日本人に届いて、それぞれの暮らしの中に生きて継がれていくのだと思います。どうもありがとうございました。素敵なエピソードをお話ししてくださったすきめしさんにも大感謝です。どうもありがとうございました。


ブログも書いております。最近サボり気味ですがもしよかったらお楽しみ下さい。
ブログにはまだ英語でのカードリーディングと聴いてほしい音楽についてのみ掲載しております。他は随時拡張していく予定となりますので、長ーーーい目でみていただけると嬉しいです。

サラダ

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