虎に翼67話(重遠の孫)
出涸らし冥利
航一「父の言うこと、真に受けないで下さい」
・・・・・
寅子「現実ってなんですか?
理想は掲げ続けなきゃ ただのゴミ屑ですよ」
多岐川「キミ、今日は一段と荒ぶっているなぁ~」
・・・・・
寅子「今日でお手伝いも終わりでしょ。何だかとても寂しくて...
..あら、航一さんも?」
(さびしさの中身は同じ?違う⁇)
航一「最後の確認をしておきましょう
寅子「えっ?これっ、はっ?
なぜここに私の名前が..?
...夫が言ってたんです..
いつか、法律の本を出すのが夢だって...
代わりに夢を叶えた、って事にしちゃおうかしら」
(ちょっと、安易すぎる⁈)
航一「なるほど
そんな風に喜んでもらえるなら、
父さんの出涸らし冥利に尽きます」
寅子「出涸らし..」
航一「穂高先生に、
最高裁判事をお願いした日のことでした..」
穂高「いや~、わたくし何ぞに声を掛けてくださるとは」
朋彦「分かりますよ、もう、自分は人生を頑張り尽くした。時代も替わった、役目を終えた。いわば出涸らしだ。
ははは、出涸らし、そりゃあいい...
でもねぇ先生、出涸らしにだからこそ出来る役目や、若い奴らに残せる事があるんじゃないかい」
航一「ただの口説き文句かも知れない。でも、いまはこの本も、父なりの出涸らしの役目なのかも」
寅子「出涸らしにしては...
..でも、その時の自分にしか出来ない役目みたいなモノが、確かにあるのかも知れないわ」
朋彦「待たせて済まないね」
...序文朗読..
・・・・・
星朋彦逝去
桂場「もう一軒行きますか」
穂高「これも持て余している位で、
昔の様には行かないねぇ..」
光