虎に翼78話(重遠の孫)

深田「前代未聞だて 高瀬くん~
よりにもよって 何で森口さんに」
高瀬「言いたくありません」
寅子「無理に話さなくていいわ酷いこと言われたのよね、ずっと耐えて来た高瀬君が あんなにお怒りになるんだから」
高瀬「だからもういいですから。他所もんの癖に こっち側のフリをしなくて」
深田「なんな君 そんげ口のきき方して」
高瀬「懸命になさろうとしてる事は 分ります。お優しい方なんだろなとも思えます。ですろも、波風を立てず、立つ鳥跡を濁さずでお願いしたい」
深田「済みません 支部長~」
小野「そらろも 深田さんらって、高瀬君とお~んなじ気持ちじゃねんですか」

(判事は2〜3年。「他所者」を自覚して 深入りせず、跡を濁さずに...)

深田「そ、そんげこと...」
寅子「皆さんありがとう 思っていらっしゃる事を、お話しして下さる方が、黙っていられるよりずっと良い。高瀬さんの事は 私からも森口さんにお話ししてみます」

　　　・・・・・

寅子「お風呂沸かすね」
優未「あっ 私やります」
寅子「ありがと」
優未のノートを盗み見る寅子
寅子「もしかして 今日 テストが返ってきた？」
優未「知ってたんだ、私がテストの点数 嘘ついてたの」
寅子「優未 ごめんなさい」
優未「なんでお母さんが謝るの？」
寅子「嘘はよくないけど、あなたに嘘をつかせたのは お母さんだから」
優未「ごめんなさい。
毎日頑張って勉強しても、お家では出来ても、テストの時になると グルグルってなって...お腹痛くなる」

寅子「お父さんに似ちゃったかぁ。
お父さんはねぇ~緊張すると す~ぐお腹痛くなっちゃうの。グルグル〜って」
優未「ホント‼️に⁉️ほかには❓他にはどんなダメな所があったの⁉️」
寅子「ダメな所って...」
優未「だって、花江さんも兄ぃちゃん達も 良い人とか、優しいしか 言わなかったんだもん。ねえぇどんな人だったの⁉️」
寅子「どんなひと⁈
そおねぇ　　ご飯の支度あるから、また今度話しましょう」
優未「はい」

(寅子‼︎
なんでココで逃げる‼︎
いま逃げたらダメだ！)

　　　・・・・・

寅子「優未ぃ 夕ご飯 何か食べたいものある？」
優未「お母さんの食べたい物でいいよ」

(開きかけた心が 閉じてしまった)

優未「行ってきま~す」
寅子「...行きたくな〜い...」
「どうしたの？」
優未「忘れもの」

(母の苦悶を目撃してニヤリ⁇
優未の心はどう動いた？)

　　　・・・・・

航一「...昨夜、泣きました か？..」
　　　・・・・・
次郎「いや〜驚いてしまいますよね〜。まさか書記官があんげ事をねぇ~
森口さんもおっしゃってましたよ、良かれと思ってカツを入れただけらてに〜って」
寅子「カツ..」
航一「思い出に出来るほど、お兄さんの死を 受け入れられて居なかったんでしょうね」

　　　　　　　　　光