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虎に翼38話(一美)

「お母さんを 頼んだよ」
まだ 幼い息子二人に
そう声をかけ 
出征する直道

直道      「花ちゃん」
思わず声になって出てしまう…

かけ寄って 抱きつく花江

直道「俺…寝られるかなぁ
花ちゃんが隣に居なくて…」
* (わかるわぁ…)一美

花江「大好きよ❣️ 直道さん
絶対 帰って来て!」
*一美:涙…涙…涙

一つだったペア
引き裂いてしまうのだから…
これ程  酷いことは 無い

国は大罪を犯した

……………
寅子(もう   私しか 居ない…)

母校での講演会  当日
「すごい顔してるぞ
怒り💢が染み付いてる」
桂場に そう言われた直後に

倒れてしまう 寅子

医務室で…

寅子「実は 私 子どもを授かりまして…
私が ここで頑張らないと
やめていった 仲間の分も…」

穂高「結婚した以上
君の 第一の努めはなんだね…
子を生み、良き母になることじゃないのかね」

寅子「私が 今ここで立ち止れば  婦人たちが法曹界に携わる道が 途絶えることなってしまいます」

穂高「ウ〜〜ん そうだねぇ
雨だれ 石🪨をうがつ だよ
佐田君」

寅子「つまり先生は
私は 石🪨を砕けない
雨だれの ひと粒 でしかない
そうお考えですか⁉︎」

穂高「人には その時代 時代ごとの 天命というものが……」

寅子「こうなることが わかっていて  私を女子部に誘ったのですか⁉︎
私たちに 世の中を変える
力がある と信じてくださったのでは ないのですか⁉︎」

穂高「……だから だね
また 君の次の世代が きっと活躍……」

寅子「今  私の話をしてるんです‼︎」。

気負い過ぎて
勇み足の 寅子

……………
一方  
優三 と過ごす  ひととき

寅子 (この人と ただ穏やかに
毎日を過ごせたら  どんなにいいか…)
* 一美:泣…

………………
「赤紙が来た」
「法曹界の道を極めたいところだが…致し方ない」

よね「死ぬなよ  

佐田、これから男達は どんどん兵隊に取られていく。お前の仕事が もっと増えていくぞ」

寅子「えぇ  そうね…」

よね「私も やれるだけのことはするから」

寅子よねさん」

よね「お前は 一人じゃない!」

         一美






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