虎に翼95話(一美)
寅子「何でお守りの中のぞいてみようと思ったの?」
優未「もっとお父さんのこと知りたくなって…
何となく開けちゃった」
寅子「私の役目は 優未を
優三さんの分も“丸ごと抱きしめ" て 『愛してる、大好き、
宝もの』って伝えることだったの」
そう 優未に語る 寅子は
自分にしか できないことに
目覚めた 様子
……………
本庁で…
航一「まだ いらしたんですか」
寅子「えぇ 雨がひどくて
列車が止まっているようなんです」
寅子「少し 話 しても…」
寅子「私は 今も優三さんを愛してます。
これからも ずっと優三さんを愛し続けたい。
だから…
彼以外の誰かを愛しては
ダメなんです。
航一さんのことは大切に
思ってます。
でも…
きちんと気持ちに線を引きたいんです」
航一「取り返しのつかないことをして 照子を失ってから 全てにフタをして生きてきました。
今は 余生だ…と
子どもが育てば あとは寿命が尽きるのを 待つだけだ…と、
でも…あなたと居ると
つい フタが外れてしまう。
全て諦めた筈が…
つい
あなたのように
人に踏み込んでしまう。
驚くことに そんな自分が
嫌いじゃない。
それだけで
あなたと出会えてよかった
それだけで充分です」
*【あなたと出逢えて よかった それだけで充分です】
結婚って
必ず ここを↑
内包してる と思いますよ
:一美
航一「いい歳して 僕らは
生真面目が過ぎます が
それすらも 悪くない」
…………
【線から はみ出して
フタを外して 溝を埋めたい】
航一「雨 やみましたね
駅まで お送りしますよ」
廊下に出るなり
「うおっ!」
寅子は足を滑らせた
「大丈夫ですか?」
「はい 大丈夫です」
航一「雨の日 ここは いつもすべっ ああっ‼️」
寅子「あぁっ! うわっ!
えっ! 航一さん…」
航一 が滑った
航一「参ったなぁ」
寅子「えっ…ケガないですか?」
航一「えぇ なんとか…」
寅子が差し出した手に
掴まって立ち上がる 航一
掴まった手は…
手と手 は
そのまんま…
手を取り合ったまま
寅子は語り始める
「私にとって 恋や愛は
二の次 三の次でした。
優三さんだけを愛していたいのに…
そうするって決めたのに…
航一さんに どうしようもなく会いたくなったり…
話したくなったり…
航一さんに 胸が高まってしまったりする
この…
強烈なこれは 何なんでしょうか?
(声がうわずっている)
ドキドキしてしまうのは
航一さん
(声を 振り絞るように…)
一緒に居たいのは
航一さんで…
(声がうわずって…)
なんで
私の気持ちは
なりたい私と
どんどんかけ離れていってしまうんでしょうか…」
*寅ちゃんは
多分…
恋愛そのもの は生まれて
初めてなんじゃないかな…
優三さんの時は
男と女というよりは
「この人好き!」って感じ
だから…
航一 との時ほど
葛藤や
軋みが 無い
男と女って
どことなく
きゅうきゅうする
ところも あるんですで すよ
恋愛って 制御不能だし…
:一美
航一「今、ドキドキする
気持ちを大事にしたって
バチは当たらないんじゃないですか…
なりたい自分と かけ離れた 不真面目で だらしない愛だ としても…
僕は 佐田さんと
線から はみ出して
フタを外して 溝を埋めたい」
*航一さん
よく、ここまで はっきりと
意思表示しましたね
パチパチ👏
一美
寅子「永遠を誓わない
だらしがない愛
なるほど」
初めてのChu--
そのあと 二人で
フフフ
笑うのが 可愛い
ぎこちなくて
可愛らしい
* こころ模様を 解説するところが
寅子らしいこと
言葉が多くて
ゴワつきも
ありますが ね
線から はみ出して
フタを外して 溝を埋めたい
そんな ふたり
一美
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