見出し画像

虎に翼83話(一美)

「決して桜川の血を途絶えさせてはなりませんよ」 
*↑この縛りと狭量
         一美

ちゃんは語ります。
奥様 (涼子様の母)は
戦時中に お亡くなりになり…それから直ぐに
あの大空襲が…
岸田さんや多くの方が
亡くなって…
私は逃げる時に腰を強く打って  なんとか生き延びましたが       足が…

戦争が終わり
新聞で 新しい憲法の記事を読まれた お嬢さまは
「華族制度が廃止されて
国民がみんな平等になる ということは   国は華族の特権を全て奪う   ということ。
この家は終わる…と」

*一美「こんな↑悲壮感
あったのかね…」と夫に聞いてみたら
夫「無いよ」
夫の母、岩佐美代子(穂積重遠の次女)は6歳から18歳まで女子学習院でしたが、
女子学習院は  戦前のステータスだけで、卒業しても
何ら資格を得られない。
「そんな職業婦人を養成するところでは ありません」と言われたそうで…

女子学習院高等科卒業だけでは  "これだけ勉強してて物足りない" というのはあったようです(後に 夫である
岩佐潔さんを亡くされてから、美代子お母さまは
大学、大学院の教授になってます)

まぁドラマの中の涼子様は
法律の道を捨てて迄  
必死に守ろうした『家』が
敗戦後にできた新憲法に
よって 跡形も無く消え去った   という感慨ね

…………………
の覚悟】

涼子様「もう帰るところは無くってよ(ここが)私たちの店」

ここで第二の人生を
と 始めようと、
涼子が買った ライトハウス

「そこで初めて お嬢さまが離婚されたことを知りました」

「新潟市内に 私のよう人たちに治療職業訓練をしながら 生活を支援する
更生指導所があるそうです。
私が そういった施設に入れるように お力添えいただけませんか?」
*玉ちゃんの気持ちが伝わってきて    一美:涙…


嗚咽する  ちゃん

泣きながら…
「私が居なくなれば…
お嬢さまは自由になれるんです。 どうか!お嬢さまを
自由に…
身分からも
お母さまからも
解放されたのに  
これじゃあんまりです」

ちゃんの覚悟が伝わってきて…
寅子は返事をすることが
できない。
………………………
森口「先日は娘が  てぇへんお世話なったそうで
これからぁ 話し相手になってやってくだせい」

美佐江「先生 手を出してくれますか?」

手作りの
赤い腕飾り(プロミス リング)

寅子「まぁきれい

美佐江「先生は 私の トクベツ

その時
本庁からTEL
佐田さん  です。
家裁少年部の者たちが頭を抱えていまして  例の引ったくり事件『自分が犯人だ』という中高生達が自首してきたんです。しかも6人も」
寅子「6人も!」
航一元木少年を含めて
7人。おそらく共犯した仲間なのでしょうが、学校も違い、繋がりは無い」

寅子「家庭環境は?  食べるのに困って結託したとか」
航一「いぇ 裕福な家庭で
成績優秀な子ばかりだそうで…    ただ共通してるのは
皆、犯行動機を
"気持ちをスッキリさせる為"
と答えているそうです」

寅子スッキリ…… ⁇」

…………………
傷害事件の証人尋問

水上側の弁護士
元木君  あなたは仲間と共謀して事件を繰り返す
言わば窃盗の常習犯」

元木
「仲間なんて いねぇ」

「いるでしょう?
最近自首してきた窃盗犯の子達だよ」

水上さん(=被告人)にも
あなたはずいぶん反抗的な態度を示し  なかなか盗んだものを返さなかったそうだね」
元木「どうせ悪りぃことして稼いだモンだ  取られたって自業自得でしょ」

寅子「つまり あなたは正義感から窃盗を行った と」

元木「理由なんてどうでもいいでしょ」

寅子「いいえ  よくありません。あなたには答えない権利がある。でもそれは
周りに勝手な邪推をされる  
ということ。
イタズラや面白半分でやっている と思われてもいいの?」

寅子の 組んだ手首に現れた プロミスリングに気付いた元木
薄笑いを浮かべ
あの子をスッキリさせたくて…」

寅子「あの子…⁇」

あの子とは誰なんですか?」

(寅子美佐江からもらったのと 同じ"約束のリング" が元木の腕に…)

*おー〜怖い 
美佐江みたいに
"善良そうな自分"を装っている"  そういうタイプの人の
持つ闇(=病み)が 一番怖い
                                一美

…………………
寅子「少年部の担当判事に聞いたところ  確かに自首してきた子達も男女問わず
赤い 腕飾り付けていた と…  
美佐江さんと関わりがあるかどうかは わかりません」

美佐江が絡んでいるか
証拠など  見つかる筈もなく…

………………

主文
被告人を懲役3年に処する

元木少年は法廷に現れなかった。
……………
「先生 お仕事中にごめんなさい」

支部長室に訪ねて来たのは
美佐江だった。

普通の様子 のところが怖い

美佐江「少しだけ志望大学について相談させていただきたいのですが」

腕飾りに気づく 美佐江

美佐江「大事に腕飾り
持っていてくれて…」

寅子「あれって……他の誰かにもあげたりした?」

美佐江トクベツな人にだけ…です」

寅子「それは…何人くらい?」
*おー〜 怖い やりとり…
ちゃん詰めるね  一美


美佐江嫉妬ですか…」

寅子「はっ…  教えてくれない?   美佐江さんの言う
トクベツって  どういうことなのかしら…
例えば…
あなたの何か……」

ガチャンガチャン
突然 カバンを落とす美佐江
恐ろしい形相でプロミスリングを引きちぎり
直ぐに
真顔に戻ると
笑みを浮かべて
「ごめんなさい
用事を思い出したので
今日は帰りますね
では  失礼致します」

*この 至って普通丁寧
挨拶して帰る様子が
怖ー〜い

美佐江って
梅子さんの三男のような怖さ

光三郎
お父さんのお妾さんと
恋仲になってた
普通の顔して…

あの光三郎に見た
恐怖
美佐江に感じるのは
おんなじ怖さ

善人を表面に押し出して
その
潜ませてる闇

光三郎美佐江
善人を 表面に押し出しているが
その真裏に表面とは真逆
ダークサイドを隠し持っている
本人にも気づけない
この真裏の作動が怖い。

本人にとってさえ
まさかの…
思いも寄らない
隠された その人の半分
ダークサイド

       一美







この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?