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のび太を追いかけるように、しずかもこの世を去りました。

のび太を追いかけるように

2022/06/13、午前09:30頃、しずか(雌)がこの世を去りました。ちょうど同い年、17歳だった、のび太(雄)が死んで、3週間後でした。死因はのび太と同じ、腎不全でした。

猫の腎不全

のび太が死んでから、2週間の間、しずかとの生活に慣れないといけないね、寂しくなるけど、しずかは長生きしてよ、と日々を過ごしていました。
しかし、先週の火曜日から、食事をあまり摂らなくなりました。
水曜日には、大量の液体を吐きました。家族は胃炎か食道炎ではないか、と言い張りましたが、のび太の事があったので、私は家族に、病院に連れて行ってくれと頼みました。家族は嫌な結果が出る事を恐れていましたし、しずかも病院へ行くのを嫌がっていました。

病院から帰って来た家族から、話しを聞きました。

のび太の時と全く同じ数値の、腎不全という事で、医師からはもって1か月から3か月だろうとの事でした。

家族も、のび太の時の事があったので、腎臓の働きを助ける補助食「おくすり」の処方は断ったそうです。

水曜日からは何も口にしなくなりました。

ここに、のび太としずかの例から、猫の腎不全の傾向を書きたいと思います。

猫の腎不全の一例

○普段の健康診断では分からず、兆候が現れた時は、ステージ4〜5。

○進行がとにかく早い。

○食事を摂らなくなる。

○水を飲む場合もあるが、自分で吸収出来ないために、トイレ、排尿をする回数が増える。

○目ヤニが出る。

○急激に痩せる。

○居場所を頻繁に変える。

○歩けなくなる。

○動かなくなる。

水分や栄養を摂れなくなるために、補助食や皮下に水分を与える皮下輸水などをするという手立てもありますが、これは猫にとっては必ずしも幸せとは限らないそうです。

栄養を摂らない、水分を摂らないのは、自分が死に向かっていく時に苦しまないためなのだそうです。
このような末期状態は突然やって来るので、飼い主さん達もなかなか心の準備が出来ないのですが最後は、猫のさせたいようにした方が最後は苦しまないで、逝かせる事が出来るそうです。
またのび太の時にも書きましたが、人間も動物もある一定の極限状態に陥ると、自ら天然のモルヒネを作り出すそうです。

逆に人間からすると、してあげられる事は、具体的には何も無い、ただ身体を触って様子を見守ることしか出来ない、というところが非常に辛いところでもあります。

猫の腎不全の原因

前・東京大学医学系研究科教授(~2022年3月)の宮崎徹博士が最近、死亡例第一位のネコの腎不全の原因を発表されました。

腎不全ネコへのAIMの治療的効果を確認する臨床試験研究の共同研究開始のお知らせ

ネコに腎不全が多発する原因を究明―ネコではAIMが急性腎不全治癒に機能していない―


学術的な発表なので、一見、難しいのですが、
素人が読むところには、血液中タンパク質AIMという物質は大抵の動物の腎不全を治癒させる働きがありますが、ネコAIMは、腎不全時にはネコに対して機能せず治癒、回復に障害が起きるのだそうです。つまり猫の持っているAIMタンパク質は腎不全を防ぐ事が出来ないという事のようです。
既に多くの猫の飼い主達から、多額の寄付金がこの研究所に集まり、今後もう少し研究や治療が進み、この病が猫の死因一位で無くなることに期待したいと思います。

しずか

しずか(16歳)

水曜日に何も口にしなくなってから、急激に、余りにも突然弱っていきました。医師から聞いた1か月〜3か月という言葉は空々しく聞こえ、毎日、今日が山かと思う日が続きました。

それでも、頑張って、一生懸命に生きていましたが、今朝方、畳の上で、眠るようにこの世を去りました。

しずかは、赤ん坊の頃はシャイな子でしたが、徐々に頭角を現し、実に探究心旺盛で、茶目っ気のある綺麗な子に育ちました。

楽しかったね。
可愛かった。
ありがとう。

のび太としずか


別れるのは辛いけど…。
天国で大好きなのび太と会えるね。

一気に愛する猫たち2匹を失った我々家族。

明日、葬儀場に連れて行き、霊安室に保管してもらい、木曜日に火葬します。

2022/06/13

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