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2022年を振り返って

得たもの、失って得たもの、そして次へ

得たもの

今年得た、というか改めて気付かされた事は、楽しい時間を過ごせる友達との関係性の大事さです。
いかに楽しく時間を過ごす友達との関係性が大事か再認識させられました。辛かった時も、いつものように過剰に反応する事も無く、かと言って無視する訳でも無く、普通に付き合ってくれました。自分も常にそうあらねば、と思っています。
この「普通に」というのが案外出来ない人が多くて、過剰に反応してしまう人が多いのです。自分もある程度色々な経験をしてきて、いかに「フラット」な状態で、友人と付き合う事の難しさを感じています。

相手の辛さを聞き、あぁ、それは大変だね、どうしたらいいんだろうね、
自分もこんな事があってさ、どうしようか迷ってるんだ、

なんて話しをしながら、
この料理、美味しいね、この音楽、良いよね、あの人のこんなところ素敵だね、

なんて同時に、痛みも喜びもシェアしながら、そんな風にお互い会話できる友達がいるという事は人生の中で、一番素敵な事だと、年齢を重ねるうちにどんどん実感していく事です。これは常に感じている事なのですが、改めて今年得た、素敵な事なのでしょう。

失って得たもの、その1

今年の春に17年間連れ添った二匹のネコ達を看取りました。二匹とも、生まれて数ヶ月でウチにやって来たので、本当に家族同然でした。

左:のび太、右:しずか

多分この日がいつかやってくるのは覚悟していましたが、今年の5/23にのび太が去り、一ヶ月も経たない6/13にしずかがのび太を追いかけるようにしてこの世を去りました。前のnoteにも書きましたが、

のび太の最後

しずかの最後

と立て続けに、二匹はあっという間にこの世を去りました。書いたように、二匹とも腎不全でした。最後、二匹が息を引き取るところまで見送れたのは、不幸中の幸いだったかな、と思います。

さすがに17年間も一緒にいて、最後まで看取ったので、はい、次、という訳にはなかなか行かず家族の心の傷は未だに癒えないままです。
ですが彼らはとてつも無い愛情を与えてくれました。

ありがとう、
のび太としずか。

この二匹との出会いと別れが、今年自分が失って得たもの、その1です。

失って、得たもの、その2

今年の夏頃、自分の身体にも異常が出始めました。自分はもともとベーチェット病という病気のせいで両眼の視力が落ちていて、現在、視覚障害二級なのですが、今年、ちょうどしずかがこの世を去った後くらいに、左眼の眼圧が上がり始め、レーザー治療(これが非常に痛い)や投薬治療を試みていました。医師はこれ以上眼圧が上がるようなら再びレーザー治療をと言っておりましたが、ある日眼科の検診の時、左眼の視力検査をしたところ、検査技師の持っているボードが今までなら0.03〜5程度は見えたのですが、その日は全く何も見えませんでした。まるで左眼に蓋をしているような感覚です。光さえ何も感じません。
元々見える方の右眼でものを見ていたので、全く気付がなかったのです。
何が起こっているのかなかなか理解できず、医師の診察を待ちます。
しばらくして、自分の名前が呼ばれました。医師はこう語り始めます。

「残念ながら、恐れていた事が急にやって来たようです…。」

そして、

「レーザー治療をするまでも無く貴方の左眼は失明しました。」

「しかし依然と左眼の眼圧が高いので、酷い眼痛、頭痛や吐き気等の症状が起こります。それを緩和させるために、レーザー治療をして眼圧を下げる事も出来ますか、いかがしますか?」
と問われましたが、もう治る見込みのない左眼にさらに痛みを加えるのは本意ではなかったので、レーザーはやらない事を決めて、現在飲み薬と点眼薬で眼圧の症状を抑えています。

というわけで、自分は左眼を失明してしまいました。正直言って今現在でも左眼が見えない事に慣れていません。
たまに検査すると光が微かに感じられる時があり、医師も「今日は光が少し見えましたね。」と言われるので、自分は、「じゃあ、まだ治るんですか?」
と聞きますが、それは「たまたま」の事例のようです。

もういくら辛くても慣れるしかないのでしょう。
しかし、左眼を失明した事で色々見えて来たものもあります。実際は目に見えるものでは無いのですか。
歩いていて白状を突く私に声をかけてくれる方々が多くいる事を知ったり、様々な障害や病気を抱えている人の気持ちを何と無く今の自分に置き換え翻訳をしながら、一呼吸おいて物事を少しだけですが、想像して、話しを聞いたりする事がちょっとは出来るようになったかな?きっと何かは得ている部分もあるような気がします。
この左眼の失明により、様々な気付きがありました。この一連の事柄が、自分が、失って得たもの、その2です。

そして、次へ

自分は眼の状態が、あまり良くない事で、いつでもすぐ少しでも病院に行きやすい場所、そして少しでものび太としずかの事を考えてばかりいないように、引っ越しを考え始めました。妹弟との距離の近さも重要です。
2019年に気に入って購入した大磯の家を売り払い、横浜市にあるマンションに住む事にしました。出来得る限りのリノベーションをして、自分好みの部屋にしました。
しかし、まぁ、引っ越しは大変でしたが…。

少しずつ完成形に
近づいているリビング、
陽当たりが気持ち良い
片付いてきた音楽部屋

もうこうなったら、下ばかり見ていられない、自分の好きなように楽しくするしかありません。2022年はやりたくても出来なかった事や滞っていた音楽活動を2023年には本格再始動させる事にしました。

ちゃんと音楽も料理も作って今まで以上に友人と出会い、良い音楽と出会い作り、美味しいものは美味しく頂き、友達とは笑い合い時には苦しみを分かち合いながら、ちゃんと、毎日を過ごしたいと思います。

それから、2022年は、それまで日課としてやっていた筋トレを一時お休みしていました。この3年近くコロナの影響もあり、自分で出控えていた部分もありましたが、感染対策をしつつ、また近くのジムに通いたいと思います。

でも、こうやって得るものや失っても得るものがたくさんある人生って人間らしくていいじゃないか?と振り返ってみて、自分でそう思います。これが出来ない、あれも出来ないと嘆くより、こんな事も理解できる、こんな事も出来るようになった、
と前を向いて歩く2023年になればいいな、と思っています。

きっと、こんな嫌な事があった、と泣き言も来年も書くかも知れませんが、良いじゃないか。だって、人間だもの。今を楽しく行こうよ。(どこかの誰か風に) 

2022/12/29

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