sakuya
幼児、児童、思春期、成人、全世代の診察をポリシーとするクリニックで 精神医療に携わっています。分かりやすい言葉と、生活者の目線を心がけていきます。 #精神保健福祉士 #公認心理師 #発達障害 #精神医療
いつの続編だ。 3年前の続編です。前編の姉は高2になりました。 時々サボりながらも楽しく学校生活を送ってます。何よりです。 小さかった双子は現在小6。 今年中学受験を終えました。×2です。 子どもたちの中学受験を終えたことを自分のなかでかみ砕くには時間がかかっています。お姉ちゃんの時もそうでした。 でもいったん言葉にしないと消化しきれないようなので、思いゆくままに綴っていきます。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 何かの記事で見ましたが、都内の中学受験にかかるお
一人 合同会社を立ち上げて無事一期目の決算が終わりました。 なんの会社か説明が難しいのですが、 今まで働いてきた医療専門職の仕事をそのまま委託いただいているのと、 メンタルヘルス相談とたまにコンサル業務です。 赤字黒字はとんとんくらいですが、私個人の収入は減らすことなく 開業の資金は回収できたので上出来かなと。 やってみなきゃ分からなかったことがたくさんありました。 一年で分かったことのまとめです。 ◎良かったこと 一番は自分で何でも決められること。 労働時間の制限もな
久しぶりの帰省、お風呂あがりに麦茶を飲んですっかり油断してるところに母が奇襲をしかけてきた。 「お母さんの遺影見る？」 母もすっかり年老いて、言葉が出にくくなったな、とか、手が少し震えるようになったな、とか、会うたびにまたひとつ死に近づいてるのが怖い。 両親と会えるのはきっと数えられるくらい少ないと思う。 怖いけど、どうしようもないから目を逸らす。 こればかりはどうしようもない。 近年腹の底に少しの怖さを抱えるようになったわたしに母の奇襲。 その言葉を聞いた時きっとわ
今年も中学受験シーズン到来し、新型コロナ流行下の受験にのぞむ方々、心中お察し申しあげます。 知らないご家庭の方にも どうかがんばってほしい、と願うばかりです。 うちの長女は現在 私立中学2年生。（記事公開時）とて 都心で子育てをしていたら、どんな形であれ触れる機会がある中学受験の話です。 興味のある方だけどうぞ。 状況は年々変わるから受験したのは2019年ってことを考慮してください。 そこに身を置いておいて何だけど、中学受験界隈って、現実世界との異質感があるように思って
半世紀に及ぶ人生を 妻と手を携え歩いてまいりました 二人の息子に恵まれた私たち 長男が生まれた時 病院の暗い待合室で 産声が聞こえてくるのを たばこの箱を握りしめ そわそわして待っていたこと 次男が生まれた時は 仕事を抜け出せず 病院に駆け付けた時には 妻はすでに大仕事を終えた後で なんとなく気まずい想いでねぎらったこと 昨日のことのようによみがえります 高度経済成長の名残が残る時代 家庭を顧みることも少なかった私を いつも「いってらっしゃい」と送り出してく
今さらですが、うちには一卵性の男の子の双子がおりまして。８分差で生まれてきたのに、兄も弟もなかろうと、わたしは兄とか弟とかあまり意識させないように、接するようにしています。 今回の話を進めるにあたり、便宜的に兄のほうを「いっくん」弟のほうを「にっくん」と呼ばせてもらいますね。 双子は週に一度、スイミングクラブに通っています。 残念ながら 二人とも運動神経に光るものがあるわけではなく、万が一の時に溺れないくらいの泳力が身につけばいいかな、くらいの 親の願いを背負って、でも
もしもわたしが乳がんになったら どうするだろうって考えたことありますか？ わたしは よく考えます。 がん家系ではないけれど、もしもの時のこと、を想像しておくのは、もしもの時に役立ちそうだし。 乳がんは 切除できる状態であるならば、手術してとることが 医師より勧められるでしょう。さらに 乳房の全部の切除を提案されたら、 あなたは、もしくはあなたの身近な方は ①なにがなんでも乳房を残したい。 ②とても悩んでしまう。頭では とったほうがいいと思うけど、全部とってしまうには心
お久しぶりの物書きです。元気です。ゲームしていました。 今回のお話は 斜め４５度に話を進ませようと思います。ざっくりいきます。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ わたしが双子を産んだばかりの頃、わたしは途方に暮れていました。 目の前には同時に大泣きしている二人の赤ちゃん。二人の赤ちゃんを、同時に抱っこしてあやすには四本の腕が必要です。わたしには 腕が二本しかありません。 「ああ、双子ではなく ひとりずつ産んでいたら、こんなに泣かせずにすんだのではないか」と 人知れず涙
クイズ番組で「IQ１４０の天才！」とか聞きますよね。IQってわりかし よく聞く言葉で、頭の良さを表す言葉とざっくりと捉えている方が多いと思います。 なぜ このテーマかと言えば、今 「学校に通えない、集団行動ができない」お子さんや、「仕事で何度も同じ失敗をしてしまう」「育児や家事ができない」大人など、社会生活で困っていることがあった場合に、発達障害があるか、ないかの診断を求められることが増えました。その際にポイントになるのが、このIQだからです。 でも、そもそも「IQ」って
一緒です。 こんにちは。サクヤです。 これから何回かにかけて、精神科ってどんなところかっていうことを書こうかなって思います。 さて、表題ですが、厳密に言うと精神科は、心の不調をみる科、心療内科は 心の不調からくる身体の不調をみる科ですが、じゃあ 治療や出す薬が異なるか、と言えば 一緒だと思います。 大学病院など、大きい病院で心療内科・精神科って分かれているところは例外ですが。 精神科に相談を勧められた、ストレスに感じることがあって それをどうしたらいいか分からない、原因
先日書いた人生初めての記憶の文章に寄せて、数名の方が人生初めての記憶に関して教えてくださいました。ありがたかったです。うれしかったです。 精神科の専門職として働いていて（注：医師じゃないですよ）、年間 数百人ものお話を聞く機会がありますが、人の話を聞くのって 本当に飽きないですね。 そのなかで、人生初めての記憶として「お母さんのピンチ（けがをした、溺れたと勘違いした）がすごく恐怖だったことを覚えている」というエピソードを教えてくださった方がいらっしゃいました。これって、す
初めての記憶について考えたことはありますか？ 物心ついた、その物心の いっちばん最初の記憶です。 大学の授業で 人生最初の記憶に触れる講義があり、皆で記憶をさかのぼってみました。３～４歳の頃のできごとを覚えている人が多く、なかには小学生にあがるまでの記憶が一切ない、という人もいて驚いたことを覚えています。 私の初めての記憶は３歳頃、夏の日のできごとです。 私には年子の弟がいて、幼い頃は かるがものヒナが母親を追うがごとく、姉の私にずっとついてまわっていました。その夏の
