中学受験 合格不合格体験記
今年も中学受験シーズン到来し、新型コロナ流行下の受験にのぞむ方々、心中お察し申しあげます。
知らないご家庭の方にも どうかがんばってほしい、と願うばかりです。
うちの長女は現在 私立中学2年生。(記事公開時)とて
都心で子育てをしていたら、どんな形であれ触れる機会がある中学受験の話です。
興味のある方だけどうぞ。
状況は年々変わるから受験したのは2019年ってことを考慮してください。
そこに身を置いておいて何だけど、中学受験界隈って、現実世界との異質感があるように思ってます。
この記事は そんな異質感をそっと覗いてみたい方のための記事です。
中学受験に役立つことはひとつも書いてありません。
深く知りたいなら 「2月の勝者」っていう漫画がおすすめです。
それでは 三年間の記録だから、長文ですよ!
さらっと読める文章が信念なのに 長文。
読む方がんばって!
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東京でも地区によって異なるとは思いますが、娘が通っていた公立小学校は異常に中学受験する子が多くて、例年 クラスの4/5くらい受験するような状況でした。
娘も小3の夏休みに塾に行きたいと。
友だちみんな行くからと。そんなもんでした。
わたしは田舎で育ち 家も裕福じゃなくて高校も公立だし大学も国立だから、中学受験もね、そんなに必要とも思えなかった。
夫は地方出身ながら私立中学受験していたので賛成派でした。
中学受験の王道カリキュラムは一般的には小3の2月にスタートです。
今はもっと早くに塾通いさせることが多いみたいです。人気塾入れなくなっちゃうかららしいです。ほんとかな?
塾はいくつか検討して、でも習ってた空手を続けながら通いたい娘の希望に当てはまるのがSしかなかったので 消去法でS。
小4の秋
どうせ中学受験やるんなら、と女子のトップ校の文化祭を親子で見に行ったんだけど、うちの娘がこの学校に馴染む気が全然しないな、って思ってたら娘もそう感じたらしくあっさり志望校変更。感覚派。
父親と文化祭見学に行った私立共学校に行きたいと。でもめちゃくちゃ人気校。女子には特に修羅の倍率の学校。楽じゃない戦いが始まります。
今振り返っても小5が受験のなかで一番しんどかったです。
いまいち伸びていかない成績、減らないケアレスミス、娘はのらりくらり。
何度 「いくらお金かけてると思ってるんだ!もう 中学受験やめよう」とケンカしたことか。
お金のこと言うの これ、NGです。
NGと分かってても言っちゃう。
だって高いんだもん。小6さらに高くなるもん。
うちの娘はたくましいから、やめないと一点張り。
なんやかんやで6年生にもなると もう塾と本人にまかせるしかないし、娘も親の言うことなんて聞きやしないし、職場のボスの「子どもにかけたお金は投資じゃなくて掛け捨てだよ。戻ってくるなんて思っちゃだめよ。」って言葉を金言として、ひたすら白目をむきながら塾代を払います。高い。
学校を休むこととするご家庭も多いけど、うちは受験前も学校に通うことをルールとしました。
体調不良で学校休んだ日は塾も休む。
学校を長期間休んですべてをかけて合格したら、その先も学校の授業について行くのに実力以上の労力をかけ続けなくてはいけないから、っていうのが、学校を休ませなかった我が家なりの理由です。
今みたいに新型コロナはなかったしね。
この辺りはご家庭それぞれ。
東京は2/1から受験スタートで、前哨戦で1月に埼玉の私立、千葉のチャレンジ校。
埼玉合格、千葉不合格。
千葉不合格...ここで娘が「落ちると思わなかった」、いやいや偏差値70超えの学校なんだから 落ちるでしょうよ。
ここで娘の衝撃のひと言が放たれる。
たぶん一生忘れない。
「だって塾の合格体験記、不合格の話載ってなかったし」
まさか小6の1月末に、不合格は現実のものではないと娘が今まで思っていたことが判明。
中学受験こわい、こわすぎる。
そりゃ勉強しなさい、も流されるわけだよ。
覚悟していたとはいえ親もショックです。
一縷の期待はしてたし、前日からホテルに宿泊して受験したし、ここに合格したら 千葉寄りに引っ越すことまで検討してましたし。
でもまぁ、結果はくつがえらないし元気だそうね。って感じです。
2/1午前 いよいよ本命、勝算は五分五分。
ここ不合格だとほんときつい。
このあと 偏差値も倍率もどんとあがる。
結果 不合格。泣く娘。家が暗い。
それでも2/1 午後校に合格し、ひとまず埼玉の遠い学校に通わないですんでよかったとなぐさめを得る。
2/2 だめもと本命2回目不合格。
→ここで娘が「何を勉強したらいいか分からない」と弱音をはく。ほぼ連絡したことなかった塾に電話して娘と話してもらってアドバイスをもらう。多分、フォーマット的な答えだけど具体的な指示をもらえて安心したよう。できることを粛々とやる。
2/3 都立中高一貫 結果が出たのは2月中旬でしたが、ここは予想外で合格。
対策してなかったので塾の先生も予想外。
どうやって合格したか塾の後輩のために教えてほしい、って言われるほどだけど、誰も分からない。
→わたしはこの頃は少し余裕ができ、娘の試験時間中に銭湯に行ってた。娘には内緒だけど。
2/5 本命第3回。これはもう 諦めに近い。
倍率も偏差値も雲の上。
でも、娘がどうしても行きたがって このために勉強し続けた学校だったから、最後までチャレンジすると決めてました。揺らぐたびに夫婦で何度も話しあったことに立ち返った。
結果、合格。
後から振り返れば、3回受けたことで娘が問題と雰囲気に慣れたこと、ここからは推測ですが1回目2回目もボーダーラインの近くにいたとして、3回受けたことの熱意をかってくれたのではないか、と思ってる。
中学受験 よく分からない。
受験は水物だと心から思う。
何も予想通りにいかなかった。
結果はよかったけど、ただ単純な実力だけではなく、その時の運というか波というか、本人も親もコントロールできないものに運命を左右されることがあることがあると体験して分かった。
中学受験 体験してみて感じたことは、子どもの受験は自分の受験よりしんどい。
でも、第一志望校に合格出来るのは三割と言われる世界。
うちはまだ 娘が図太くて助かったし、これで大変だったと言えば馬に蹴られるのは分かってる。
でも、自分じゃない我が子にがんばってもらうしかない日々はしんどかった。
親としては都立のほうが学費が安いから行ってほしい気持ちもありましたが、結局は3年間そこを目指して行きたがっていた私立中学へ進学。
授業がすごい面白いらしい。わたしも授業受けてみたい。
娘が言うには塾の授業もすごい楽しかったらしいし、中学受験の勉強で学んだことは無駄にぬらないので本当によかったって言うのですが、親にとってはメンタルもお財布もごりごりに削られた中学受験でした。
最後に
我が家 下の息子たち双子なんですよね、わお。
【追記】
数年前の記事ですが、いまだに読んでくださる方がいるので親御さんにアドバイスするとしたら
・信念何より大事です。何のため、誰のため
・子どもの成功も上手くいかないことも、自分の成功と失敗と結びつけないほうがいい
・受験は水物、第一志望に受からないことをしっかりイメージしておくこと
・食事・睡眠・清潔保持が基本のき、これは親にしかできないこと
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