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カニバーガーは人を選ぶ?

最初に書いておきますが、このnoteにはカニバーガーのレビューは出てきません。

ドムドムバーガーと聞くと、思い出すのは私が幼いころ。
祖母の家に母と妹の3人で行くと、必ず地元のデパートに4人で向かい、そこで買い物が済むとデパート内にあるドムドムバーガーに寄り、みんなでシェイクを飲むというのが一連の流れでした。

しかし私が高校生になるころにはドムドムバーガーはデパートから姿を消し、岡山からも撤退してなくなってしまいました。
なのでドムドムバーガーは、私にとっては「シェイクを飲むお店」でした。

ところがTwitterで丸ごとカニバーガーなるものが販売されたと知り、見た目のインパクトで「これは食べてみたい」と思ったのです。
ありがたいことに東京都内にはまだいくつか店舗が存在しており、ちょっと離れたところにあるお店に車でカモメくんと向かうことになりました。ワクワク。

その日は私が大好きな神様を祀っている神社へまず寄って、それからドムドムバーガーへ行く予定でした。
しかしここで第一のトラブル発生。
神社へお参りして神様に手を合わせた直後、私の下腹部が痛くなりました。
こんなことは初めてでした。
なにか神様の機嫌を損ねることをしてしまったのでしょうか。
後で調べてみると、神社へ参拝した後体調が悪くなるのはこれから好転していく良いサインということでしたが、こんなにすぐ起こったものも当てはまるのでしょうか?
何か気に障ることをしたなら申し訳ありませんとお詫びをして、歩けないほどではないので予定を続行することにしました。

それから1時間ほど運転をしてお店に向かいましたが、ここで第二のトラブル。
どうやら道の途中で動かなくなってしまった車がいたようで、渋滞が起こっていました。
早めに家は出ましたが、もうお昼はとうに過ぎていて…

やっとのことでお店についたのですが、なんとお目当てのカニバーガーは売り切れ。
腹痛もおして長い時間をかけてここまできたのに…。
とてもがっかりしました。
でもないものは仕方がありません。
何か食べて帰ろう、となりましたが知らない土地ということもあり、気分も下がっていたので正直なんでもいいや…になってしまっていました。

そこでふとどこかで見た「ラッキーフードはカレーライス」というのが頭をよぎり、たまたまあったインドカレー屋さんに行ってみようか?とカモメくんに提案しました。
それには「うーん…」と渋い顔をしながらも、なぎが食べたいのならとお店に向かうことになりました。

後で聞いてみると、インドカレーを食べたことがないから食べられるか不安だったらしいです。

結果的に大当たり。
カレーは美味しいし、ナンは大きいしで大満足でした。
調べてみるとチェーン店が家の近所にあり、「美味しかったね、今度は近所のお店に行くのもいいね」とカモメくんがにこやかに話していたので本当に良かったなと思いました。

カニバーガーは食べられなかったけど、カモメくんの世界が広がったのが一番嬉しかったのです。


彼の母親のRさんは、カモメくんに生きるのに必要なことをほとんど何も教えてこなかった人なので、彼は知らないことが多いんです。(父親はいません)
子どもがSOSを出しても知らんぷりをして、そのくせ自分が構いたいときだけ、相手が望んでいようがいまいが自分がしたいことだけをする。
小さい子を家に残して朝まで飲み歩く、なんてこともよくあったそうです。

どこまでも自分本位な人なんだと思います。
部屋がひどいゴミ屋敷なのもカモメくんが生まれたときからの話なので、片づけ方も知らないしそれでいいと思っていたと話していました。
私はそんな話を聞いて、なんてひどい親なんだ、これってネグレクトじゃないかと怒りが湧いてくるのですが、逆に「知らないってことは、これから私と一緒に知っていけることがたくさんあるってことだ」と前向きに考えることにしました。
Rさんを変えることはもう一生無理な話でしょうから、私たちが変わっていけばいいんです。

彼ももう子どもではありませんから、やるべきことはきちんとします。
そのうえでわからないことやしなければならないことがあれば、私が一緒にしてあげればいいだけと割り切って、期待はしない。

私は親の仕事は子どもの必要経費を出すだけではないと思っています。
身の回りのお世話をすること、生きるのに必要なことを教えることや愛情をかけること、これらをしないで老後は面倒見ろだの、立派に育ててやったから当然だなどと権利ばかりを主張する人は本当に憤りを感じますし、孤独に死ねばいいと思っています。

そのうち身をもって知ることになるでしょう。
それでも彼は優しいので、助けてあげるのでしょうけど。

新しい土地で心機一転、新しいスタートとなりました。 今は一人暮らしのためにお仕事頑張り中です。 もしよかったら応援してください。