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過労の私を助けてくれたお菓子

ふわっと軽いくちどけのおかきに黄な粉をまぶしたふんわり名人。
主に女子に絶大な人気を誇る米菓だが、2008~2009年に販売していた、「たまご味」はご存じだろうか。※写真はたまごボーロ

これはコンビニ限定で売られていたもので、ふんわり名人の黄な粉の部分が優しい甘さの卵パウダーになった商品である。
パッケージも可愛らしいひよこが描かれていて、可愛いものが大好きな私の購買意欲をそそった。
そしてドはまりした。めちゃくちゃ大好きになった。
1日1袋と決めなければ無限に食べてしまうくらい。
(それでも太らなかったのさ…若いって素晴らしい)
休みに入る前には大量買いして毎日欠かさず食べていた。それくらい大好きなお菓子だった。
多分コンビニの人にはまたふんわり名人のやつが来た、と思われていたことだろう(笑)

でも、ある時からぱったりと食べなくなってしまった。
販売終了になったからではない。

私はそのころ、田舎の小さな印刷所で印刷工として働いていた。
本当に小さな家内経営の会社で、そこがとんでもなくブラックだったのだ。
毎日朝9時から、深夜の1~2時くらいまで働いていた。
休憩はお昼の1時間のみ。それ以降は飲まず食わずで働き続けた。
現場のラジオからオールナイトニッポンのあのテーマが流れてきたら、あ、もう1時か…と思うくらい感覚が麻痺していた。

だけど、体はとっくに悲鳴を上げていたのだと思う。
休日は泥のように眠って終わってしまったし、お金はあるけど時間が本当になくて、お金はいいから時間が欲しいと本気で願った(今となっては贅沢だけど)
湯船で奇跡的に鼻の穴一方だけ出して眠っていた時は、死ななくてよかったと思った。(そのあと大量に口から水が出てきて怖かった)
そのうち精神を病んで悪霊を家に連れ帰ったりしてしまったけど、この話はまた別の機会に書こうと思う。

そしてこのふんわり名人のたまご味は、私にとって救いのオアシスだったのだ。
これを食べることでつかの間の安息を得、また明日も頑張るぞと希望をもらっていたのである。

しかしそんな働き方で長続きするはずもなく、結局1年で辞めてしまったのだけど(その時にもうちを辞めたら他に行くとこなんてないよ!と散々脅された)今になって思えばよく1年も頑張ったなと思う。

そしてそれからだ。たまご味のふんわり名人を食べなくなったのは。
きっともう私にオアシスが必要なくなったからだろう。

でもあのときふんわり名人たまご味に救われたことを、私は忘れない。
そしてもしもう一度出会えたら、また大量買いして食べたいと思う。

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