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その100 ははに関する小噺の詰め合わせ。

こんにちは。
ベランダのハーブたちが花盛りなりました。去年は散歩のときに見かけたタイムの花がうちでも咲き乱れています。やったね。こんなに花が付くとは思わなかったので、喜びのあまりにやにやしながら毎日水やりをしている不審者です。
今年驚いたのがセージの花。お前、花咲くんだな。。。
衝撃的な開花でしたが、すごく可愛いきれいな紫の花が咲きました。
最近は雀の遊び場に指定されているのか、よく遊ぶ声が聞こえてくる今日この頃です。

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今回の投稿でちょうど100回なので何を書こうかと思いましたが、ははの小噺をいくつか挙げてみようかと思います。
私にとっては母親であり、女性一人旅の先輩にあたります。
ははの旅した昭和40年代は、ブルートレインの最盛期で、まだ女性の一人旅の認知が低かった時代とのことでした。
ははの突っ込みどころの多い人となりから、旅のアドバイスまでを小噺として挙げていきます。

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○体質に合わない謎特技。
母、というよりも母方の家系は肉アレルギー持ちが多い家系で母もそれにあたります。
ある日家で放し飼いの鶏の映像を見ていたとき、「私、生きた鶏〆てさばけくの得意だよ」と自慢げに言ってきたのでした。
ここ(都内)では使えないでしょうに。。。しかも調理しても味見すらできない特技じゃないか。

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○人間国宝と乱取り稽古。
若いころ職場に住み込みで目白に住んでいたそうです。元剣道部だった母は、そのころ近所の公民館で乱取り稽古しに行っていたと聞いてます。
「よく先代の小さんと乱取りの相手していたよ」
。。。(。-`ω-)その方、噺家で人間国宝だったあの方か?剣道でも有名だったというのはこれを聞いたあと調べてわかりました。
『剣道の上位段持ちの人は気合で人が倒れる』という例を実際見たのは、この人からだったのかなあ。聞いておけばよかったと思いました。

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○遺伝する不思議ちゃん。
母が亡くなってから遺品の整理した時のことです。
中学時代の寄せ書きが書いてある手帳を見つけました。今も昔もみんなやっているんだねえ、すごくみんな字がきれいだと姉妹で眺めていたとき、妹があることに気づきました。
どの人も母のことを不思議ちゃんと書いていることを。
そして私も同じ年くらいに同じことを言われていたことを。
「遺伝怖いわあ」と妹は笑っていました。人のことを棚に上げるな。。。

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○女性一人旅で宿泊先を決めない理由。
好奇心旺盛な母は貯金しては連休のときに旅に出たそうです。
しかし昭和40年代の女性の一人旅は大抵失恋旅行で、自殺する恐れがあるとして事前に予約電話しても断られることが多かったそうです。
そのため考えた母の作戦は以下の通りです。
①当日観光協会または駅の宿泊案内へ昼過ぎに行き、宿の手配を相談する(←ポイント)
②女性一人旅のため、観光協会は防犯上の理由により何としても宿を探してくれる
③観光協会からの手配の場合、女性一人でも簡単に宿泊手配ができる
④旅館は通常二人で泊まるものなので、二人分の料金を払うことを前提にお願いするとすぐ見つかる
私も大学時代は泊まる先を決めず、このアドバイスに従い観光協会デスクの場所だけを確認してよく旅行しました。イタリア一人旅もこれで行けました。
当時の母はそれでも疑われて、よく従業員がのぞきに来たなあ(*´▽`*)と言っていました。
ちなみに冬の日本海沿岸は、宿泊お断りが多くて泊まったことがなかったらしい。演歌の影響が大きいみたいですね。

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○ブルートレイン大好き。
母はよく旅をしていたせいか、物産展や上野の博物館へ連れていってもらうことが多かったです。
いつも上野駅は公園口から乗るため、ここしかホームがないと思っていました。ある日博物館の帰りに東北本線のホームを経由して山手線に向かったことがあります。
ちょうど北斗星が止まっていて、親子でわーいと見に行きました。「ブルートレインの旅はいいぞう」と話していたのを覚えています。
大きくなってから、茨城の母の実家の帰りのこと。
遅い時間に東京駅に到着したとき、ふと時刻表を見たらブルートレインの文字が。
「おおう、ブルートレインだ」「見に行こうか?」「いいの?わーい(*'▽')」
ということで、わざわざ見に行きました。。。
本当に旅が好きというかブルートレイン大好きだった母でした。

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○お勧めしない夜行列車。
母の時代はブルートレイン全盛期で、旅行の移動手段はほぼこれを使っていたとよく聞きました。
しかし唯一「あれはやめろ。お勧めしない」と言った列車。
それは大垣夜行(ムーンライトながら)。
理由は話さなかったが、何かあったんだろうか。。。聞きづらかった。

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好奇心が強かった母、よくあちこちへ連れていかれた私。
その結果、私は旅行好きが刷り込まれたのでした。
しかし、母のようにブルートレイン乗りたいがために札幌で小一時間で引き返す真似はできません(笑)。
対抗してサンライズ瀬戸に乗ってうどん食べて帰ってこようか考えてみようかな。

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