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【タブーの3つの聞き方】:②「自分に都合の良い聞き方」後出しジャンケン方式【やっぱりね〜!でしょ〜!】

 人間とは、いかに「自己中心的な生き物」なのだろうか!特に、人の話を聞くときに【自分に都合良く聞いてしまう】という傾向がある。それはまるで「こどものおつかい」のようなものだ。

 母親が子供にお使いを頼む。「○○ちゃん、おつかい行ってきてくれる。ニンジンと玉ねぎとじゃがいも買ってきてね。その代わり、ご褒美にアイスクリームも買ってきていいわよ!」

 この場合、最初に頼まれた野菜類は忘れてしまうかもしれなが、ご褒美の「アイスクリーム」は絶対に忘れないものだ。

 しかし、このような「自分に都合の良い聞き方」は、実は子供に限ったことではないのだ。

 レポートの提出がいつもギリギリの部下が、たまたまレポート提出日に、お客様のクレーム対応で直ぐにA社に行かなければならない時。

 部下が出がけに「A社行ってきます!」と上司に伝えると、上司は「君今日はレポート提出日だぞ!」と全く部下の話をして聴けていない。この聞き方を海外では、「Selective Listening」と呼び、「タブー」の聞き方とされている。

 日常でよく聞くフレーズとしては、【やっぱりね。言った通りでしょ!】【でしょ〜、だから注意したじゃない!】などと、結果が出た後で、まるで「後出しジャンケン」のように「自分が言った通りになった!やはり自分は正しかった!」「自分の言うことを聞いていれば間違いないのだ!」と自分自身の正当性ばかりを強調する【自己中心的な聞き方】と言える。

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