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【コミュニケーションは、対等で、公平で、水平である!】【気配りは相手に恥をかかせない技術である!】【水平性を心がける】

 今回からは【コミュニケーション不全】にならないために必要な条件のようなことについて触れていきたいと思います。

 コミュニケーションがうまく行かないときとは、自分と相手との間に何らかの「ギャップ」があって、そのギャップがなかなか埋まらない時などに生じます。

 「ギャップ」と言っても何も大袈裟なことではなく、「違い」と解釈すると、数え切れないほどあります。「出身地」から「趣味・趣向」そして「年齢・性別」から「身長・体重」、更に「価値観・モットー」等々です。

 つまり、逆に言えば、全て「同じ」という人間など、この世に存在しないのです。「違って当たり前」なのですが、特に日本人の場合は、この「違い」というものを明らかに受け入れにくいという特徴があります。

 それは、日本という国の特徴である「単一民族」で何千年という歴史の中で、「文化」から始まり「肌の色」「髪の色」も「季節」「習慣」が「同じ」だったのが大きな要因です。「同じ日本人!」という安心感がありました。

 逆に言えば、「違い」を受け入れにくい国民だったとも言えます。過去形を使ったのは理由があり、現代の「国際・情報時代」においては、上記のような趣味・趣向や価値観の違いの幅は、比較にならないほど広がってきました。

 例えば、「テレビ番組の数」だけ見ても、私が小学校の頃はテレビという存在自体が出たばかりの頃で、テレビ番組と言ってもNHKと民放だけで、民放も4つか5つと限られていました。

 例えば、小学校での「話題」と言えば、「昨日見たテレビ番組」でした。なぜならば、同じ子供として見る番組は1つか2つくらいに限られていたので、すぐに「共通の話題」となったからです。

 さて、あれから何十年!現在のテレビ番組は地上放送だけにとどまらず、衛星放送、ケーブルテレビ、そしてインターネットまでの番組を入れると、数え切れないほどの番組数があります。そして、その見方もビデオ録画であったり、ネットで見たりと多様化しました。

 テレビ番組1つとっても、多様化の波を実感することができます。この他に「働き方」「オンラインのコミュニケーション」「ネットバンキング」「amazonでの買い物」「Uber eats」等々、コロナ禍の影響で、根底から今までの習慣も変えざるを得ない状況がたくさん生じました。

 このような時代背景のもとで、コミュニケーションをより活性化するために必要になってくる条件とは何でしょう?結論から申しますと、【3つの条件】があります。今回は、その中の「水平性」を紹介します。

 冒頭から触れてきたように、人とコミュニケーションする時、自分と相手との間には、たくさんの「違い」があります。この違いを埋めて、できるだけ対等で公平で「水平」なコミュニケーションをとっていかなければ、話し合いになりません。

 よく「交渉のテーブルにつく」「同じ土俵で勝負する」という言葉を聞きますが、これも「水平性」を保つための前提条件のようなものです。

 有名な話で、ある国の王様を招いて盛大なパーティーを行った時に。招かれた王様が「フィンガーボール」のことを知らないで、その水を飲んだ時に、招いた国の王様がすぐその後に同じように、フィンガーボールの水を飲んだというエピソードがあります。このような行為、「状況対応力」「水平性」と呼びます。

 人間同士のコミュニケーションでは、あまりにも「ギャップ」が多く存在します。そのギャップを出来るだけ減らしていくことが「水平性」を保つことにつながってきます。

 この時に気をつけておきたい点は、「気配り」です。気配りは【相手に恥をかかせない!という立派なコミュニケーションの技術】と心得ておきたいものです。

 

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