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困った時の話し方・モノの言い方4カ条

 ビジネスの場面は勿論のこと、生活面においてもコミュニケーションに関して困る場面はたくさんあります。今回はその中でも代表的なコミュニケーションの4つのケースについて触れていきたいと考えております。 

 「困った場面4つのケース」とは、・・・

 ①「断る」、②「頼む」、③「謝る」、④「叱る」という場面です。これだけが全てではありませんんが、代表的な「言いにくい場面」でのコミュニケーションと言えます。

 さて、上記の場面を取り上げるにあたって、今回は「困った場面での話し方・モノの言い方」前提条件と言って良い3つのポイントについて触れていきたいと思います。

 ⒈【全ては要求の通し方である】:ビジネスは勿論、人生においても「コミュニケーションの最終目的」とは、「人を動かす!」ということです。これを説得のコミュニケーションと呼びます。説得というと硬い印象をもちがちですので、もっと噛み砕いた別の言い方をしてみると次の3つくらいに集約されます。

①「相手をその気にさせる試み」

②「相手に動いてもらうための働きかけ」

③「周囲の相手の信頼と協力を獲得すること」 となります。

 こうなると「人生は説得の連続である!」と言えます。さらに上記の説得を噛み砕いた3つの表現を「説得」以外の表現で一言で表してみると「要求の通し方」と言えるのです。

⒉【日常の人間関係が土台になる】

 なんと言っても「説得する時」や「要求を通す時」の大前提が「生身の人間」が、「生身の人間」に対して行う行為となります。この時のベースとなる要素が「人間関係」なのです。アドラーの心理学でも紹介されているように、「人間の最大の悩みは“人間関係”に集約される」と言われるベースとなる部分です。

 最近では、直接会わないでコミュニケーションを図り、人間関係を構築していくという「ZOOM」のようなコミュニケーション・ツールが発達してきました。コロナ禍の影響で、対面や密の状態を避けるために、パソコンの画面に向かって、動画でやりとりができるツールが当たり前になってきました。

 このような状況になると、直接対面して話すのが苦手な人も、PCの画面を見てのやりとりだと、あまり上がらずにスムーズにコミュニケーションを履かれるという人もいます。こうなることで可能性の幅がグーンと広がり、全員が自分の専門分野や経験によって培ってきたノウハウを伝え合うマーケットなども生じて、ネット上での「関係形成」が爆発的に増えてきました。

 その結果、ネット上での「コミュニティ」や「サロン」や「サークル」といったものも同時に増えてきました。そして、今度はZOOMとは違って、音声だけのやりとりで個人でラジオ局を開設しているような「CLUBHOUSE」などのコミュニケーション・ツールも出現して、さらに多様なニーズやキャラクターが登場できるネットワーク上のステージが整ってきました。

 この新しいネットワーク上での「良好な人間関係づくり」が鍵となってくることでしょう。ネット上でも「挨拶力」や「会話力」や「傾聴力」を使っての人間関係新しい構築の仕方がますます求められているのです。 

⒊【相手の「自尊感情」を傷つけない】:言いにくいことを伝える時だとか、本人の考え方と違う意見を伝えるような時には、絶対に忘れてはいけないことです。なぜならば、「人間は感情の動物」だからです。

 特に指摘する側・主張する側はいつも「自分は正しい!」という考えで頭の中がいっぱいになっています。ところがちょっと立ち止まって、考えてみてください。

 「自分が正しい!」と主張すればするほど、相手側からすれば、もろに人差し指を顔の前に突きつけられて、「あなた間違っています!」と言われているのと同じなのです。

 こうなると、主張がどんなに正しくても、素直に受け入れることができにくくなってしまいます。ましてこの時に、周囲に自分の知り合いや仲間がいたとしたならば、大勢の前で「恥をかかされた!」と思い自尊心が傷つくと同時に、相手への「反発心」が芽生えます。

 こうなると「話し合い」どころではなくなり、喧嘩になっても不思議ではないのです。このような状況の中では、一体どのような対処法や対応法が考えられるかを知っているのとそうでないのとでは結果が大きく変わります。

 以上、言いにくいことや感情的になっている時に、できるだけ穏やかな方法で「ウィン・ウィン」の関係で、双方が共に満足のいく合意形成へともっていくための具体的で、実践的で、すぐに活用できる方法や考え方をご紹介して行きたいと思います。



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