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オンライン時代に求められる話し方④「分ける」

 まさに「デジタル」「ゼロ・イチ」のように、「分けて話す」ということが求められます。

 例えば、ZOOMでの「ブレイクアウトルーム」に別れてセミナーの実習を行うような場合を考えてみてください。インストクターは各部屋に入る時は、いつも「突然」「唐突」に入ってきます。退出する時は「それでは、ここで退出します!」と宣言してから退出することもできますが、大抵の場合は、退出時も「突然」退出するケースが多いと思います。

 つまり、「アナログ・フィルム」のようにずっと繋がっているのではなく、「デジタル・画像」のように「途切れ途切れ」「別々」に現れたり消えたりします。

 このようなデジタルの特徴を持ったオンラインの話し方において、「分けて話す」ということはとても有効な手段になります。

 例えてみれば、あるイベントに参加するような場合、「全体のスケジュール」があって、その中でも「目玉のイベント」として例えば「ゲストを迎えた対談」や「家族ゲーム」や「花火大会」等々の催し物があったとします。

 この時に全体のタイムスケジュールと自分が参加したいイベントの前後のイベントなどを把握しておくと、空き時間などにやりたいことができて、非常に有効な時間の使い方ができます。

 従って、プログラムを作成する時にも、「前半」と「後半」とか、「過去・現在・未来」「春・夏・秋・冬」などとわかりやすく「分けて」おくと「全体と部分」の関係が明確になって、非常にわかりやすく構成することができます。

 こうなると、急に入ったり、急に退出したとしても、自分の「現在位置」がわかり、ゴールも見えてきて、「今どのような状況か?」「これから自分自身が何をすべきか?」などの「ゴールの位置」や「役割分担」や「重点ポイント」などの判断がつきやすくなるはずです。

 「木を見て森を見ず」でも「森を見て木を見ず」でも不十分です。一緒の「全体像」も分けた「ポイント」や「部分」も両方ともに理解していれば、判断もスムーズに行くものです。

 オンラインでの話し方の「分けて話す」時のイメージとしては、「カーナビゲーション」を思い浮かべてみてください。「現在地」があって、「目的地」を設定します。するとこの2点を最短距離や最短時間や料金などの分け方でルートを提示してきます。すると、「現在位置」からいくつかの「ポイント」を通って、最終の「目的地」までの道順が明確になってきます。

 こうすることで、迷ったり、多少間違ったとしても、「軌道修正」をすることができます。

 こうなると、「話の展開」と同じで「スタート地点」「切り出し」から始まって「本論への展開」があって、その中でも「強調点や山場」を経て最後の「結論」に到達するという「起・承・転・結」のストーリーテラー方式になります。

 「オンラインの話し方」の場合は、先にも触れた「結論先行」で数値やデータと根拠を示していく「論理展開話法」がお勧めです。具体的には「CREC法」と言って「Conclusion:結論」→「Reason why」→「Evidence」→「Conclusion:結論」という展開の話し方です。

アナログのような「あれもこれも」ではなくて、デジタルのような「アレとコレ」などと『「分けて」考え、「分けて」話す』ということを心がけてみましょう。 

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