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学生時代と今の僕


カーテンの隙間から光が差し込んでいる。
薄暗い箱の中を力強く真っ直ぐに照らすそれは
一際コントラストが映えてとても綺麗だった。

昨日高校時代の友達と連絡をとった。
3年ぶりに聞く声は変わっていなくて、ほんの一瞬であの淡い学生時代に引き戻された。

バカやって先生に怒られた休み時間や、お互いの得意分野を教え合った勉強会、一発ギャグを見せ合っていつまでも帰ろうとしなかった放課後。
誕生日当日にはどれだけ本人が恥ずかしがろうとも、下駄箱のど真ん前でクラッカーを鳴らしてバースデーソングを歌ってやった。
複数人で大声で歌うハッピーバースデーは響きすぎて、後から見返した動画は合唱みたいになってたっけ。

あの夕日がかった放課後や、部活終わりの真っ暗な夜、自転車を並走させながらお互いのことを笑かし合った。
話したいことの終わりが見えなくて、コンビニ前で自転車に跨りながらずーっとだべってた。
終いにはお互いの家族から電話がかかってきて
やべ、また明日!みたいな。笑

お前バイトの時間大丈夫?って確認し合ってたあの部活終わり。顧問の話が長引きそうでギリギリな時は、皆で協力していかにターゲットを早く帰らせれるか競争し合った。


今となっては、全部が全部とても眩しい。

忙しい毎日をこなしていく中で抜け落ちていっているであろう"柔軟で豊かな心"
社会の歯車に振り落とされないように必死にしがみついているうちに、心だけが冷めて固く縮こまっていくような。
技術やキャリアの為に何か大切なものを失っている気がしていて。


当時のような熱意や情熱、無鉄砲な強さや無邪気さは今の僕にはあるのだろうか。
きっと自分の中で失われつつある感情を心の奥底から呼び覚ましてくれて、奮い立たせてくれる出来事だった。

もう一度初心に立ち返って
自分を見つめなおしてみたい。

いつまでも柔らかな心を忘れずに
ブレずに曲げずに生きていきたいなぁ。


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