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5才の闘い~そして

1年半が過ぎた頃、
他県の友好道場主催試合に出ました。

(39)はまだ白帯です。
中には色帯の同級もいました。
道着には見たことのないワッペンを
沢山貼ってる子もいました。

緊張してるかな、とか、気落ちしてるかな?とか。
と、親の方がハラハラしてました。

いざ、試合が、始まりました。
この1年半の稽古の成果はどう出るかな?
気持ちは半分は勝って欲しい、
けど、やっぱりまだ無理かな。
出来る限りの力を出して欲しい。
それだけで十分。

一回戦は判定勝ちでした。
初めて旗が揚がりました。
何と嬉しい瞬間でしょうか。

二回戦も判定勝ちでした。

三回戦目。
判定負けでした。
でも、初めて入賞して、
(39)の背丈ほどあるトロフィーをもらいました。

私は、試合で勝ったことも嬉しかった、
それ以上に、がむしゃらに立ち向かっていった
その姿に感動しました。

武道とはこんなにも興奮するものなんだと
震える手を、昂ぶる胸をなで下ろして、
『(39)よく頑張ったね。
凄かったよ。格好よかった!』
と、伝えました。

優勝こそ出来なかったものの、
試合に勝てる強さを身に着けたんだと
この1年半の頑張りを、沢山褒めてあげました。

あの時のときめきを
(39)はまだ覚えているでしょうか?

5才の冬の出来事でした。

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