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初めての組手

稽古の初めに準備体操をして、それから基本稽古。
型をやって、サポーターをつけてライトスパー。

そこから、全力のスパーリング。

年中の(39)はそれは必死だったと思います。

手足を前に出して
人に当てる、という行為は
今まではしてはいけない事。
なのに、してもいいよ、というのが
今思うと、解放された感覚だったのかもしれません。

むしろ、当てられて泣いて、引っくりかえっても
親は手出しできません。

ただ見守るだけでした。

でも、その時の気持ちが、
やられたらやり返す、という負けず嫌い根性が
少しずつ芽生えだしたのだと思いました。

帰り道、ジュースを買ってあげて頭をなでて
『今日も頑張ったね』
と、慰めてあげるだけ。
それだけで良かったのでした。

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