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5才の闘い

今、振り返れば
かなり厳しい毎日を送らせていたように思います。

週に一度だった稽古も週3になり、
保育園から帰って来るなり、ご飯を食べて
隣の県の道場に通うまでになりました。

それは、本人の意向と言うよりも
師範の後押しもあり、
何より強くなって欲しいという
親のエゴがあったのだと思います。

(39)は、どうして友達は皆遊んでるのに
僕だけこんなに稽古しなくちゃいけないんだろ。
と、思っていたかもしれません。

道場の門をたたいてから1年の秋、
初めて、試合に出てみました。

見事な負けっぷりでした。
メットを外した顔ははにかんだような、
悔しい顔、ではなく、
前を向いているようにも見えました。

まだまだやれる。
その時の気持ちは今でも(39)の中に
残っているはずです。

まだ5才の(39)の闘いはこうして始まったのでした。

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