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2023/11/21 愛していると云ってくれ

・起床。映画館へ。

・今日は鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』という映画の復刻上映を観に行った。前情報は全然入れず、ただ“意味不明だ“という噂だけを耳にして観にきた。意味不明なものって出来るだけ観たいから。

・結果から言うと、別に意味不明では無かった。いや、意味不明な部分は沢山あるけど、思ったよりは全然分かる内容だったし、なにより映画としてめちゃくちゃ面白かった。僕は元々怪奇幻想的な小説や美術が好きだったので、こういう世界観はかなり好みだ。今回復刻されている残りの2作も観たいと思った。

・『ツィゴイネルワイゼン』に出てくる食べ物がどれも美味そうで観終わった時には凄く腹が減っていた。近くの蕎麦屋に行き、チキンカツ丼とミニきしめんのセットを注文して食べた。

・暫く散歩し、喫茶店『YURI ジャズ&コーヒー』でチョコブライニーを食べながら少し読書をする。こじんまりとした店内ではジャズのレコードがとても大きな音で流れていて、なんというか熱気がこもっているような安心感に包まれていた。隣の客が頼んで食べていたピラフが想像していた倍近くの量があってビックリした。また今度昼食にも来て頼んでみようかな。

・村上春樹の『ラオスにいったい何があるというんですか?』という紀行文集を読み終えた。“村上春樹といえば“というような雰囲気や文体ってなんとなく人々の中にある気はするが、この本の彼の文章はそういうイメージとは少し違い、なんと言うかとても素朴な感じだった。普通のおじさんの普通の感想がそこには書かれていた。それ故にとても読み易く、僕も素朴に「旅行とかしたいな〜」と思えるような本だった。あと紀行文書くのも楽しそうだなって思った。いや、実際大変だとは思うけど…。

・店を出た後、また暫く歩きレコードショップに立ち寄る。今思うと『ツィゴイネルワイゼン』もレコードが結構重要なモチーフとして出てくるし、先程立ち寄った喫茶店もレコード喫茶だし、レコード尽くしの1日だったな…。今日も今日とてディグってみたが、やはり自分の音楽知識の乏しさを痛感するのみだった。中島みゆきの『愛していると云ってくれ』とイーグルスの『イーグルス・ファースト』を買って帰った。

・帰路がとても寒かったので、帰ってから家にある食材を適当に小さい鍋に詰め、すき焼きっぽい味付けにした煮物を作った。焼き豆腐もキノコも牛肉もネギも白滝も入ってないけど、ちゃんとすき焼きの味がするからこれはすき焼きだ。誰がなんと言おうとな…。

・先ほど購入したレコードを聴きながらグッタリとする。“レコードを聴く“という事をしてると無限に時間が溶けるから凄い。そして、中島みゆきの『愛していると云ってくれ』は衝撃的に名盤だった。油断すると涙が出そうなくらい良い一枚だ。何回でも聴きたい。

・明日こそ仕事を進めねば!頑張れ俺!おやすみ。

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