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2023/5/26 ルーヴルへ行く

今日は映画館に行き、2本観た。

ひとつ目は『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』だ。
まぁ、良くも悪くもドラマ版の延長線だなぁと思った。そもそもドラマ版が映画並みのルックで作られているのでそれ以上を望むのは酷な気もするが…。演出も些かウェットすぎる感じもして若干怠かったな。最初から最後までちゃんと作品内の理屈が通っているけど、別にそこまでしっかり説明しなくてもええんやで…と思った。また、やっぱ高橋一生の演技や雰囲気あってのという感じもするので、過去パートとか観ている間少し居心地悪かった。とは言え、やはりパリ、ルーヴル美術館の映像や主演2人の旅行衣装などはとてもリッチで観てて楽しかったので、そちらをもっと観せてほしかったな。(予算の都合等もあるのだろうが)

ふたつ目は『aftersun / アフターサン』
こちらはなんとも難解な映画だった。予告映像等観た時点では父娘モノの直球泣かせ映画なのかなって思ってたし、実際かなり泣く準備して観に行ったけど、観終わった後は「?」が多すぎて全然そういう気持ちにはなれなかった。父娘のバカンスを映したビデオテープを起点とした物語なんだけど、結構時系列が入れ替わったりするし、何より父親の心の深淵が全く見えてこなくて観ている間ずっとムズムズとしていた。でもまぁ、そういう映画なんだろうと思った。当時は分からなかった父親の苦悩や孤独を同じ年齢になった娘がビデオテープを見る事により気付く…という感じ。恐らく…。なので結構ピンポイントに刺しに来る映画なんだろうなと思った。刺さる人にはめっちゃ刺さる。僕も30歳になった時に観たらまた感じ方も変わってくるのかもしれない。映像の美しさに対して、妙に僕の心に影を落とす不思議な味わいな映画だった。面白かったです。

『岸辺露伴〜』を観てて思ったけど、映像作品内に出てくる“究極の絵(作中では世界一黒い絵、邪悪な絵)“みたいなのってやっぱちょっと身構えてしまうよなぁ…。絵に限らず、“美貌“とか“音楽“とか、そういう結構個人の感覚に委ねられる要素に物語の重点がかかりすぎている場合、いざそれが出てくる時にハマらなかったらその作品ごと微妙な受け取り方をしてしまう危うさがあるから、いっその事見せない事で演出してほしい気持ちになる。でもこの辺はもしハマればめちゃくちゃノれる部分でもあるので難しいが…。僕の場合『ハケンアニメ!』がハマった例だな。あの作中アニメはなんかめちゃくちゃ感動してしまった。

明日は親知らず抜歯か…憂鬱だな。

絵を描きました。宜しくお願いします。
おやすみ。

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