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Photo by arayan12

コロナについて今度はワクチンの話も含めて忖度せずに書く回

さくら剛


前回と同じく150円ですが無料部分だけで記事1.5本分くらい分量あります。

ワクチンの話は非常に難しいのである。
たいして難しくない部分もある。例えばワクチンを打って実際に感染が増えたか減ったかとか、死ぬ人が増えたか減ったかとか重症化率がどうなったとか、そういうのは各国の保健省とか日本の厚労省＆自治体などしかるべき機関がオフィシャルに数字を出しているので、それを見れば現実の流れを把握することはできる。

ただ日本の厚労省は「接種者の方が感染しやすい」という数字が出だした途端に「接種歴を調べるのやめる！」として非公表にしてしまったが。
中等症や重症の割合すら未接種者が1番低いという（誤差の範囲だが。実際は未接種者も接種者も横並び）悲しい結果が暴露されていた浜松市のデータも、「厚労省が接種歴を調べるのをやめたので、今後はデータが出ません」と公開終了してしまった。
こういうのを日本語では「隠蔽（いんぺい）」と言う。

でも以上のような項目はまあ素人でも根気よく調べれば理解できることである。

ただ、ワクチンの機序＝構造や作用の仕組み、そのへんはまったくと言っていいほどわからない。いわゆる「スパイクタンパク質と細胞の受容体ACE2が結合する」という部分の話。
これは文章は言うまでもなく、マンガの解説を見てすらわからない。※コロナ論シリーズの2か3あたりで小林よしのりさんが描いていたと思う

ワクチンのことだけでなく、そもそも新型コロナという病気や免疫の仕組みや医療の構造や防疫についての政治の動き方など、素人では理解できない説明はいっぱいある。
みんなそうだと思うが、私も、主にネットで（テレビや新聞は意見が完全に偏っているので）、「コロナを危険だと煽る人たち＝感染対策を永遠に続けろと主張する、世界では少数派だが日本だけでは多数派の人たち」と、「コロナをインフルエンザと同じ扱いにして感染対策など廃止するべきと言う、日本では少数派だが世界標準の人たち」の意見を見比べて、どちらの側がより正しい情報を発信しているのか、どちらをより信頼するべきかを考えるようにしている。
まあみなさんご存知のように、私自身もその２つに分けたらめっきり後者の一員ではあるが。

でも、しっかり両者を見比べていくと、自然と後者の方に落ち着くのだ。
この２者のグループを見比べて、前者の「コロナ煽り派（≒ワクチン＆マスク超推奨派）」に納得することはもはや無理なのだ。
高齢者みたいに家に閉じ込めてテレビだけ見せて他の情報を遮断して洗脳状態に置くくらいしないと、もはやコロナ煽り派に賛成する（させる）ことは不可能よ。
なぜか？　
それはこうだ。

煽り派と緩和派の議論を見ていて、正直話が難しくてついて行けない部分はけっこうある。
しかし、主題が難しい時でも、主題以外の部分の説得力や話し方・書き方やデータの示し方で、「こっちの人の方が信用できそう」ということはわかるのだ。１回や２回では気付かないかもしれないが、両サイドを何人かフォローして何ヶ月か追いかけていればわかる。私は２年以上見ているので完璧にわかっている。
そして「煽り派の自称専門家」の、あまりのカメレオンぶり、選民思想ぶり厚顔無恥ぶり傲慢ぶりに衝撃を受け、居ても立ってもいられずそれに関するnote記事をいくつも書いたのである。過去記事リスト

私は本当にわからないのである。

最近の例をいくつか紹介してみる。

Twitter上で、「コロナ怖い・日本だけ永遠にマスクとワクチン続けろ派」の筆頭と言えば、医者で小説家の知念氏であろう。

知念氏が、千葉県の熊谷知事と「オミクロンはインフルエンザよりも脅威度が高いかどうか」で議論をしていた。
細かい流れは下記Tweetを遡るとよくわかるが、まず熊谷知事が「（オミクロン株は）子ども達にとってはインフルエンザと比べリスクの高い疾病ではありません。」と書き、そこに知念氏が「明らかな間違いです！ワクチン未接種の子供にとって、新型コロナはインフルとは比較できない脅威です。」と反論した。

そしたら知事はこのように、「10歳未満にとってオミクロン株がインフルより致死率が高いというデータをお示し下さい。」と知念氏に質問。


「子供にとってオミクロンがインフルエンザより脅威だというデータを示して下さい」という知事の問い。
それに対して、
知念氏の回答は以下。


「（以下の論文で）新型コロナの方が圧倒的な脅威であると結論づけています。数個の論文を労力をかけてピックアップしました。民間人に無償で政治家が要求したんですから、全てしっかり目を通して下さい。」
という知念氏。

とりあえず、めちゃくちゃ偉そうである。

俺様が無償であんたのために労力をかけて論文を探してやったんだ、ほらしっかり見ろよ、コロナの方が圧倒的な脅威となっているだろうよ、と。

ところが、医師であり小説家である知念氏が労力をかけてピックアップした論文（リンク先の論文）は、「アメリカの、デルタ株以前の新型コロナに関する論文」であった。
リプで他のユーザーから散々にツッコまれまくっている。
しかも、それだけではない。論文のResultsとConclusionsの部分を読むかあるいはGoogle翻訳すればわかるが、「11歳までの幼児の入院率は、インフルエンザと比べて同等かそれ以下である」とはっきり書かれているのだ。

知事が、「（千葉県の方針について話しているのだから言うまでもなく日本の）10歳未満にとって」、「オミクロン株が」、「インフルエンザより脅威である」データを見せてくれ、と訊ねたのに対し、知念氏は、「アメリカの」「デルタ株以前の」「10歳未満の入院率はインフルエンザと比べて同等かそれ以下」という論文を持って来て、それで「ほら見ろコロナの方が圧倒的な脅威となっているだろう！　俺様が無償で探してやったんだぞ！！」と威張っているのである。
そして、素人のTwitterユーザーにすぐ見破られ、一斉にツッコまれているという。

私がわからないのはここだ。
この人は、医者なんだぞ？　つまり、世間一般には「頭がいい」とされている部類の大人なのだ。一流大学も出ているだろう。しかも、小説家である！！
そのような、言葉に関しても医療に関してもプロである人なのだったら、自分がその論文のリンクを貼る時点で「この論文は明らかに知事の質問に答えておらず、しかも相手の主張を補強してしまうような、自分の意見に対しては不利な内容の論文である」ということがわかっているはずなのだ。
それがわからないレベルの知能の人だったら医者になれるわけがない。と私は信じたい。
そんな回答の体を成していない愚かな返事をなおかつ不遜な態度で「ほら見ろ！」と出したら、相手どころか無数の見知らぬツイッタラーから一斉にツッコまれるということくらい誰だって簡単に一瞬だけ考えればアホでも予想がつくだろう。
普通だったら、ちゃんとした回答を示せないのだったら「これ以上やり合ったらまずいな」と考えてなにも答えず放置するだろう。
それをだよ。それを、どう考えても100％大ツッコミを受けることがわかっている完璧に間違った回答を、控え目でもなく偉そうに投稿してしまえるのである。それが本当にわからない！！！

長いこと知念氏の投稿を見ていればもはやこんなことはあるあるであり驚かなくなって来るが、初心に返って新鮮な気持ちで分析してみるとあまりにもおぞましすぎる。この人が、おそらくTwitter上では「コロナ怖い＆ワクチン・マスク絶対推進派」で最も知名度がある人ではないだろうか？　知念氏とTAKA氏がツートップだと思う。二木氏や北村氏などは多分Twitterにいないし、忽那氏はTwitterでは割と大人しいので。
こんな人の言うことを、あなたは信用できるかい？　この人の診察を受けて指示に従いたいなあと、あなたは思うかい？？

それから最近では、津川さんという人も「コロナ煽り派」として頭角を現して来た気がする。ハーバード大学で博士号を取ったというお医者様だそうだ。なにかというとハーバードを引き合いに出しがちな方。私も少しこの方に関する議論に噛んだことがある。

その津川さんが、マスクに関してこのように書いていた。つい先々月の投稿だ。

いよいよ、新型コロナに対するマスクの感染予防効果に関して、エビデンスが出たと。
つまり「マスクは感染を防ぐ」という煽り派の主張は正しかったのだと、遂に確固たる証拠が出たのだと、仰っている。

ところが、もはや上のTweetを見れば誰でもわかると思うが、それは「病院でN95マスクをつけた場合の感染防止効果」についてのデータなのだ。
まず、そもそも2022年の8月になって「やっとエビデンスが出てきた」ということは「じゃあ今までなんの証拠もなく『マスクは有効』と言って来たんかい！！！」と言われるわけだし、しかもそのエビデンスとして出しているのが「病院でN95マスク」である。
病院でN95での実験という、普通よりはるかに性能の良いマスクを普通よりずっときちっとした運用で身につけた環境において感染が防げたという結果、それは「そりゃそうだろうよ！」としか思えず、その結果と「一般社会においてN95よりはるかに性能の劣るマスクを一般人が使い捨てもせず正しい使い方とは程遠い適当な運用をして感染が防げるかどうか」は一切関係がない。
つまり、津川氏はこの投稿によって、今まで煽り派は何年もエビデンスもなく「マスクは感染を防ぐ！」と言っていたのだということと、結局コロナ禍が始まって3年も経とうという今になっても一般人が市販のマスクをすることで感染が防げるというエビデンスは一切ない、ということを明言してしまっているのである。

かえすがえすも、私は本当にわからない。
「マスクに効果がある派」であるハーバード大出身のお医者様が、「こんな投稿をしたら結局今でもエビデンスはないという証明になってしまい反対派の人たちから総ツッコミされるだろうな」「この投稿は相手を利するだけの投稿だな」ということが、ハーバード大学出身のお医者様がそれをわからないのだろうか？？
多分、投稿して実際にツッコミを受けてから、やっと気付いたんだと思う。だから彼は、この投稿を消している。
消す前に気付くだろう普通！！　ハーバードじゃなくても、5流大学卒業くらいの学歴でも「あ、これはむしろ自分に不利な内容だから投稿しない方がいいな」と、投稿する前に気付かないか普通？　投稿しようかなと思って文章の最初の１文字目を書くよりももっとずっと前に余裕で気付くはずのことだろうそんなもの。
それを、なぜ実際に文章を書いて投稿してツッコミを受けるまで気付かないでいられるんだ？　それを読んだ一般人はすぐ気付くのに。
ハーバードの頭脳を持っていたら、気付かないということが不可能だと思うのだが。気付かないようにしようと心がけていても気付いて踏みとどまってしまうだろう普通は。なぜ投稿するまで気付かないということができてしまうのか？　ハーバード流の驚異の忘却術でも使っているのだろうか？

こういう煽り派、推進派の言動を何度も何度も見せられて、誰が「この頼もしい専門家の方々を信じよう！」と思えるのか？
誰も思えないに決まっているが、ところが実際は、こんな人々の言うことをまだありがたがって聞き、信じてしまう人がいる。
私とリプでやり合った人もそう。「ハーバードの肩書きの人が言うんだから信用できるに決まっている」と。

「ここまでやられても、まだ信じてしまう」ということの異常さ。これは新コロワクチンの流れを振り返ると際立つ。
お上や専門家もどきのワクチン推進の文句は、振り返ってみればウソしかなかったのではないか？というくらいウソの羅列であった。

・ワクチンを打ったら感染しなくなる　→　打っても感染するどころか一定期間後はむしろ接種者の方が感染しやすくなる
・国民の7割が打てば集団免疫が出来、コロナは終息する　→　集団免疫できない。８割が打ったのに波ごとに倍々ゲームで感染者増える
・マスクを外し元の生活に戻るためにワクチン打ちましょう　→　１ミリも元の生活に戻っていない
・ワクチンは２回打てば完全接種者です　→　３回打てば完全接種者です　→　４回打てば完全接種者です　→　５回打てば……（リフレイン）
・ワクチンは１年有効だが終生効果が続く可能性もある　→　数ヶ月で効果が切れる（むしろ逆効果になる）ので3ヶ月おきに打て
・副反応は数日で必ず治ります feat. 山中教授　→　副反応（疑い）死者およそ2000人、同重篤な症状およそ20000人、ワクチン後遺症を調査する国会議員グループ結成 （動画：「ワクチン後遺症」で国会議員が動く！超党派議員連盟はこれからどうしていく？）
・ワクチンは重症化を防ぐ　→　未接種者と接種者、重症化率変わらず　※但しデルタ以前は不明
・ワクチン推進担当大臣「なにかあったら全責任は私が取る！」→　副反応を訴える患者や遺族を片っ端からブロック

それぞれの根拠は過去記事の「ワクチンについて現時点で集めた情報のまとめ」シリーズで説明している。

これだけウソが並んだ。
普通、これだけウソをつかれたら、その相手の次のひと言を信用するだろうか？　例えばあなたが友人から「私の彼、経歴も職業も年齢も出身地も離婚歴も家族構成も年収も名前も住所も全部ウソだったの。しかも一度も謝ってないけど、でも昨日『結婚してくれ。おまえを一生幸せにする。これだけは本当だ！　今度こそ本当なんだ俺を信じてくれ！！』って言われたの。どう思う？」と相談されたら、誰でも「バカ野郎まだそんなこと言ってるのか！！　そんなカス野郎とは今すぐ別れろ！！　次も１億％ウソに決まってるだろうが目を覚ませよウスラボケ！！！」と激怒の助言をするだろう。
そのお悩み相談に対して「過去のことなんて忘れなよ！　きっと次こそは本当だから、彼を信じて人生を捧げなよ！」とアドバイスする奴は人間界にはいない。

本来は新コロワクチンもそうであるはずなのだ。
上記の「2022年に振り返ってわかっている情報」を、時をさかのぼって2021年、「これから１回目の接種がいよいよ始まりますよ」という時期に知っていたら、誰もワクチンを打つ選択などしなかったはず。後で振り返ったらこれだけのウソリストが出来上がることをあらかじめ知っていたら、一人たりとも１回たりともmRNAワクチンなど打たなかったはずだ。

でも、現実の現在は、2022年になってからすら、日本で3600万人もの人がなんと４回目のワクチンを打っている。
あろうことか、これから幼児に打とうとしている親がいる。「これでやっとうちの子に打たせることができます。ありがとうございます（涙）」と、厚労省や知念氏に（なぜ？）感謝のリプを送っている大人がいる。誰かがワクチンについて懐疑的な話をすると、「出た、反ワクの陰謀論野郎ww」と暴言で突撃して来る人がいる。
これだけウソや妄言を積み重ねられて、まだmRNAワクチンやワクチン超推進専門家を信じてしまう日本人が数千万人単位でいるという……。

これは一体どういうことか？

以降非公開で続く。

長いので休み休み読んでください。

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