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猫町倶楽部 源氏一日一帖完読マラソン読書会 同窓会レポート②

昨日オンライン同窓会に参加したことは書きましたが(👉)、今日は同じグループだった参加者(10人だったかな)のやり取りをレポートします。完読マラソンが終わって2ヶ月過ぎた今でもまだ冷めやらぬ源氏物語への熱い思いにジーンときました。

【参加者の発言】
私の参加したグループでは一人ずつ「源氏物語完読マラソン後はどう過ごしている?」「源氏完読マラソンのあと今どんな気持ち?」というお題で順番に話しました。(以下、同じ話題は纏めました。)

🌸完読マラソンは指定範囲を読了するのが毎週キツかったけど皆勤した。終了後2か月経った今もその達成感の余韻に浸っている。他の本を読む気がしない。

🌸とにかく源氏を完読できたのが嬉しくて友達に自慢しまくっている。完読マラソンに参加しなければ一生読了出来なかっただろう。サポーターの方々が皆さんがとても優しかったからできたのだと思う。

🌸毎回の読書会でとったメモや自作の登場人物相関図は記念として少し整理して大切にしようと思っている。

🌸今でも源氏物語の登場人物のことを時々考える。仕事でいらいらしたとき、源氏物語の登場人物が背後で寄り添ってくれるような気がする。

🌸完読後に林真理子の「STORY OF UJI」を読んだ。宇治十帖の中の現代人にも通じる部分がより鮮明に描かれていて面白かった。

🌸太宰治とかちょっと古い男性作家作品に比べると、源氏物語はむしろ最近の女流作家の小説と共通点があるような気がする。太宰治の作品には源氏物語に比べると女性心理の繊細なところまでは描き込まれていない。

🌸源氏物語は本当に緻密な構成と描写だった。他の作品を読むたびに比べてしまい、源氏物語以上のものが書ける作家はいないと毎回思う。

🌸コロナのせいで旅行好きなのに行けない閉塞感があったけど、完読マラソンのお陰で毎週平安の世界へ旅した気分になれた。その余韻で平安の旅は今も続いている。

🌸源氏物語の完読後、感無量のまま本が読めなくなった。地を這うような下世話なことから複雑な心理まで描く源氏物語の幅広さに圧倒された。一度自分自身でもアウトプットして吐き出さないと次へ進めないかも。

🌸源氏完読マラソンに参加した当初は「源氏は女をもて遊ぶひどい奴だ!」と思っていた。読書会の参加者と話しながら読み進めるうちに現代の常識を外して当時の時代背景に沿って登場人物の行動や心理を理解できるようになった。源氏物語以外の本の読み方も変わった。

🌸以前にまんが「あさきゆめみし」で読んだとき、紫の上は恵まれすぎた存在のような気がして好きになれなかった。今回の読書会で紫の上の全く違う悲しい面が読み取れた。

🌸読書会では当時の生活様式について情報交換して色々な発見があった。その中で特に驚いたのは「当時の深窓のお姫様は重い十二単を着て立ち歩きをほとんどしない生活でちゃんと歩けなかったらしい。浮舟の入水自殺が未遂に終わったのは、すぐそばの川まで歩いて到達できなかったからではないか」という話。確かにそうかも。

以上、皆さんありがとうございました!

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