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読書レポ:空気が支配する日本vs空気をスルーする勇気

『革命のファンファーレ』西野亮寛著
西野亮寛の絵本『えんとつ町のプペル』が映画化されて話題ですね。
この『革命のファンファーレ』は12月のさくら里BookCafe読書会の参加者から紹介いただきました。『えんとつまちのプペル』の制作やプロモーションの取り組みを中心として西野が体当たりで自分の発想を実行する姿がフレッシュです。普通の人が常識だと思い込んでいることに対して、無謀と自覚しつつ挑戦する姿勢が凄い!世間の常識(≒いわゆる”空気”)の圧力に順応してしまっている私には真似できないけれど勇気を貰いました。

『空気が支配する国』物江潤著
『革命のファンファーレ』と比較して読んだのが11月に出版された『空気が支配する国』です。著者は福島県在住の塾講師。震災、原発、コロナ…厳しい現実に直面し政府の対応の方向性に違和感を感じる著者の悲痛なまでの憤りに色々考えさせられました。よく日本人は空気を読みすぎると言われますが、高齢化、人口減少、地方空洞化に目を向けると、もう空気を読んでいる場合ではないのかもしれません…

この本で興味深かったのは、日本を支配するこの空気は学校生活における生徒間のヒエラルキー意識(=スクールカースト)に端を発するという説を著者が持っていること。だから教育から変えないとダメだと。子供たちとの接点が多い塾講師ならではの見方でしょうか。色々な見方があると思いますが、教育現場の問題が社会全体に影響してるとすれば怖くなります。

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