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選好

有休消化期間で、ずっとあこがれていた温泉、白骨温泉に行ってきた。
信州はほんといいところですね。
いつか移住してみたいくらい。


もうすぐ4月ですが、まだ雪の残る山道を行かないとたどり着けない秘湯感。
自然の中にひっそりと湧く白濁した湯。
人の少ない、桃源郷的な静寂。
最高


帰りに寄った諏訪大社


私は温泉が好きです。
家から近いスーパー銭湯も好きでよく行きます。
たとえば稲城にある「季乃彩」あたりは、すごくいい。おすすめの一つです。


けれどたまには、車で何時間かけても、辺境にある温泉に行きたくなる。
何を求めているんでしょうね。泉質なのか。秘湯感なのか。非日常感なのか。
それら全部な気もします。


私はおかげさまでいまのところ、秘湯を愉しめる程度には健康で、すっごい下手だけど車の運転もできる(まじで駐車は出来ない)。
自分の趣味というか、大事なことに対して、選択肢がもてるということは、幸せなことだと感じます。


対人援助で大事なことの一つに、自己決定・選択、意思決定の支援があります。
障害のある人や、高齢の人に対して、例えば今日着る服を選ぶとき、援助者がリードしてしまえば早いし効率的ですが、一つ一つ選んでもらう。本人に主体的な生活者になってもらう。本人の「選好」を支える。
援助者として、最も大事なこと(価値)の一つではないでしょうか。


福祉や介護の教科書には、かならずこういうことが書いてあります。
非常に大事なことだと思いますが、これを字面だけとらえて、実践した気になってしまうのは、やや深みに欠けた援助のように感じます。
(やらないよりははるかにマシですが)


私であれば、温泉が好きで、そこにおいて選択肢があるということは幸せに直結する。
けど、ファッションには、最近そこまでのこだわりがない。むしろ決めてもらったほうが助かるとも思う。


なんでもかんでもただ本人に選択してもらえばいいわけではない。
自己決定したいことは、一人ひとり皆異なる。
本人が自己決定したいことに、どれだけ私たちは選択肢を提示できるか。

意思決定支援も、結局は、どれだけ本人のことを理解しているか、ということになるのではないか。

湯に浸かりながら、そんなことを思った。


まだ九州の温泉に行ったことがないから、次は別府あたりに行ってみたい。


信州そば。とろろとわさびの花芽がのっている。オイシカッタ。


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