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さくさく文庫②~市長引退~

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2023年6月に2冊目のKindle本を出版しました。短編小説集「さくさく文庫②市長引退」です。 その本に掲載した短編小説と関連記事を集めました。小説はどれも途中まで無料で読めま…
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#短編小説

Kindleで2冊目の電子書籍を出版しました!!

突然ですが、 2冊目の短編小説集が完成しました~!! こちらです! 長かった…… 1冊目をKindle出版したのが今年の1月のことでしたので、すでに5か月が経っています。 今回の2冊目に掲載した小説も2022年中に書いたものばかりですので、こんなに時間がかかるはずないんですが、仕事が相当ハードでして、私にとっては毎日普通に人間らしい生活をするのがやっと……な感じなのです……。 ところが先週、なんと3連休をいただけまして! 「これを逃したら今年中に2冊目が出版でき

【短編小説】笑顔の彼方

「今日調子悪いじゃん。なんかあった?」 ドラムスティックを指先で回しながら、バンド仲間の大智が俺に声を掛けた。 「あー……、うん! まぁ色々あるよな!」 俺はマイクの高さを調節しながら笑って答える。 「その色々を聞いてるんじゃん。あ、あれか! ブラックベジタリアンが活動休止したからか! 奏太、あのバンド好きだもんな!」 大智が、まるで探偵にでもなったかのように推理し、ドラムスティックを俺に向けた。 「そう! そうなんだよ、それにレセプションブラザーズも活動休止する

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【短編小説】誕生日

今日はあなたの誕生日パーティー。 あなたのために、こうしてたくさんの仲間が集まってくれた。 いま、あなたはみんなの話を聞きながら、その中心で美味しそうに赤ワインを飲んでいる。今日は本命の彼もいるから、あなたはより一層笑顔に見える。 本命の彼はあなたより少し年上で、普段は遠い場所で暮らしている。 離ればなれの寂しさで涙を流すあなたを、わたしはいつもなぐさめてきた。 本命の彼はいい人だ。 だから、彼が遠くにいく前に「彼女が寂しい時、寄り添ってあげてほしい」と頼まれ、わ

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ご紹介いただきました~

2日前にKindle出版した短編小説集 「さくさく文庫②市長引退」。 ありがたいことに、すでにたくさんの方にダウンロードしていただいています。 中にはブラジルからのダウンロードもあり、驚きと喜びにあふれています。世界進出したということ?? ※ダウンロードされても、こちらでは国しか分からず個人情報は一切明かされません。安心してダウンロードください。 そんな拙作ですが、noteでは福島太郎さんが早々にご紹介してくださいました。 こちらです! お忙しくされていたようですが、早